花園森也(はなぞのもりや)と鈴木日和(すずきひより)の恋愛を描いた物語です。知らなかった感情を経験したり、ぎこちないながらも相手に思いを伝えていく過程が面白い作品です。
花園森也は目付きが悪くて顔がこわいという印象を持たれ、人から怖がられたり、傷つける言葉を吐かれたり、喧嘩を売られたと勘違いし絡まれることもあったりと顔が原因で何かとつらい目に遭う人生でした。なので人に好かれることに自信を持てません。本当は純粋で心優しい人物です。
実家は花屋で母と二人で頑張って営んでいます。
鈴木日和は大学生です。誰が見ても可愛いとときめく人物です。そんな日和がこの人だと確信した人物が森也です。
二人が出会ったのは昨年の秋です。日和の大学の学園祭に森也が花を届けたのがきっかけです。花を届け駐車場の車に戻り、トランクを開けるとその中で日和がちょこんと座っていました。森也は日和を見て、花の精かと思うほどかわいい人だという印象を持ちます。
森也が話しかけると、日和は友達に頼まれてミスコンに出なくてはいけないことになった、だけど出たくないのだと答えます。
森也は優しい表情で日和に言葉をかけます。
後日、日和が森也の花屋にやって来ます。
日和はミスコンで1位になったと森也に報告します。そして、花を買います。
花を買いに日和が森也のところにやって来る日々が続きます。
ある日、日和は好きな人にわたす花束を作ってくださいと森也に頼みます。
森也は驚きつつ花束を作ります。
花束を受け取った日和は、森也に花束を差し出し
「受けとってくれますか?」
と言います。
森也は日和に言葉を理解できず聞き返します。
日和は、
「私 花園さんが好きです」
頬を赤らめて笑顔で言います。
二人は付き合い始めます。
森也は日和と釣り合っていないと思っています。周囲から漏れ聞こえる言葉も否定できず、日和とデートしていても、これは自分の妄想なのではないかとずっと考えています。
日和は森也に友達を紹介します。友達は森也を見てどう反応していいのか困っています。ちょっと酷いのに面白いです。
森也は日和に自分がどう思っているか伝えます。
日和も森也に想いを伝えます。
そんな二人のやり取りが優しい気持ちにさせます。
森也の部屋に日和が遊びに来たり、日和の兄が登場し、森也が日和との交際を認めてもらおうと頑張ったり、森也の母がぎっくり腰になり、日和が店を手伝ったりします。
どの物語も森也と日和がかわいいです。
続きます。
斎藤けん かわいいひと 1巻
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