2023年6月10日土曜日

草凪みずほ 暁のヨナ 41巻

ハクとラーン将軍の間で何も言葉は交わされませんでした。

チャゴルがメイニャンに固執する理由はまだ明らかにされていません。

四龍が元気なのはドロモスが緋龍城の地下から持ち出した盃が近くにあるからという理由でした。どうして盃で四龍が元気になるのでしょうか。ゼノが知っていることを話す時が来るのでしょうか。




ラーン将軍の前にハクが姿を見せます。

ラーン将軍は暗くてはっきりとはわからないようです。

兵士は松明で明るくしようします。

ハクは大刀でことごとく松明の炎を消していきます。

その間にヨナとヴァルはその場から立ち去ります。



ジェハはドロモスと戦っています。

シンアも別のドロモスと戦っています。

ゼノはドロモスに羽交い締めにされます。ドロモスの鉄爪で自身を傷つけて能力を発動させてドロモスをねじ伏せます。しかし、どうしてこんなにも必死にドロモスを捕えようとしているのかわからなくなってしまいます。緋龍城が燃えてしまったのにキジャ、シンア、ジェハの回復が早いことにも疑問を感じています。ふと、ドロモスが緋龍城の地下から何かを持ち出したのではないかと思い当たり、ドロモスに尋ねます。

ドロモスは答えません。

別のドロモスが援護に来て、ゼノは捕らえたドロモスを逃がしてしまいます。



ヨナとハクとヴァルは四龍たちが来ないので心配しています。

ヴァルは時間が惜しいからここからは一人で行くと言います。

ハクはヨナに敵に見つからないように隠れているように言い、ヴァルには兵士を全部蹴散らすからその間にメイニャンを連れ出せと言います。



ハクが兵士の注意を自分に向けさせている間に、ヴァルはメイニャンのところに行こうとします。しかし、ハクのあまりの強さにもし将軍が出てきて、ハクと剣を交えることになれば、その将軍は倒されるかも知れない、仲間だった将軍がハクによって失うかもしれないと考えると、メイニャンを優先したい気持ちが少し揺らいでしまいます。

「ヒッタン将軍こちらです 侵入者です」

という兵士の声が聞こえてきます。


ハクの前にヒッタン将軍が現れます。

ハクは侵入者は自分だと手を上げて主張します。ヒッタン将軍の背後にヴァルの姿を見つけます。

ヴァルはヒッタン将軍に、

「――いや 最後の挨拶くらいしときたかったんで」

と言います。

ヴァルはヒッタン将軍にメイニャンを救うためチャゴルに刃を向けたこと、メイニャンを連れて南戒帝国を去ると伝えます。

ハクはヴァルの言葉を聞いて、どうしても話しておきたい相手だったのだとわかります。



ヨナは四龍を待っていると、兵士が出入りする小屋を見つけ中に入ります。

中には拷問を受けボロボロになったカジ将軍がいました。

カジはヨナに外の様子を尋ねます。

ヨナは話すうちに力になってくれそうな気がして、

「あなたは… メイニャンやヴァルの味方? 私はヴァルと共にメイニャンを助けに来たの」

と打ち明けます。

カジは協力したいと言います。

ヨナは縛られていたカジの縄を切り、小屋を出ます。互いに自己紹介します。

カジはヨナの肩にメイニャンのホーちゃんがいるのを見つけます。手伝って欲しいことがあるから一緒に来て欲しいと言います。



チャゴルのところにドロモスが戻ります。

ドロモスはチャゴルに緋龍城の地下から持ち出した四龍の血の盃を見せます。

チャゴルはメイニャンの心は折れたのに、ヴァルはまだ折れずに抵抗しているのでしぶといと感じています。緋龍城を燃やされて折れない高華国の王はどうすれば折れるか思考を巡らせます。



キジャとシンアとジェハはゼノに盃を取り返そうと言います。盃はきっとチャゴルに渡るだろうから、その近くにメイニャンもいるだろうと話し、まずヨナと合流しようとします。

ヨナを探すため、ジェハは空を飛びます。メイニャンを見つけます。

メイニャンはジェハに手を振っています。

ジェハはメイニャンに近づこうとすると矢を受けてしまいます。罠だったようです。

シンアが助けに入ります。キジャも続きます。

ドロモスが現れ、シンアとジェハとゼノが捕らえられてしまいます。

メイニャンはカジを解放するために、四龍を罠にはめるようチャゴルに指示されたようです。



ハクはヨナの元に戻ります。しかし、ヨナはいません。

地面にヨナの矢が刺さっていて、ハクはヨナが自らの意思で動いたと判断します。

キジャが来ます。傷だらけです。

キジャはハクにシンアとジェハとゼノが捕まったと言います。



ヨナとカジの前にドロモスが現れます。

ドロモスはヨナに四龍のうち三人を捕えた、チャゴル殿下がお待ちですと言います。

カジはドロモスと戦う覚悟です。



捕らえられたシンアとジェハとゼノの前にチャゴルが姿を見せます。

チャゴルは四龍を消せば高華国の民の心は折れるかと言います。

ドロモスがヨナを連れて来ます。

チャゴルはヨナの首に手をかけ、四龍にヨナを消せば国王の心は折れるかと問いかけます。

四龍の表情が変わります。

チャゴルはそれが答えだと言い、ヨナを連れて部屋を出ます。

チャゴルはヨナをメイニャンのいる部屋に連れて行きます。

メイニャンはヨナが捕らえられてしまったのは、四龍を罠にはめたからだと気がつきます。

メイニャンは頭痛に襲われます。

ヨナはユンから預かった薬をメイニャンに飲ませます。



チャゴルはヨナを処刑することにします。高華国側には兵を引くことと、スウォン一人でヨナを引き取りに来ることを要求します。


高華国の兵は引き始めます。しかし、スウォンの姿がないのでチャゴルはヨナの処刑を執行します。

兵が弓を構えます。


メイニャンはヨナに駆け寄り矢を放てないようにしがみつきます。

チャゴルの側にいたドロモス二人が、

「連れ戻します」

とヨナとメイニャンを囲みます。

メイニャンはチャゴルに向かって叫びます。

ヨナはメイニャンを抱きしめます。縛られていた縄が切られています。

二人を囲んでいたドロモスは変装したヴォルドとアルギラでした。

ヨナに弓を構えていた兵士はカジでした。

ヨナとカジがドロモスに見つかった時、ヴォルドとアルギラに助けてもらいドロモスの変装をしてチャゴルのところにヨナを連れて行ったのでした。

チャゴルは自らヴォルドとアルギラとカジに斬りかかり、三人ともねじ伏せてしまいます。ヨナを捕え処刑を執行すると首をつかみます。

チャゴルの背後で恐ろしい殺気を放ちながらハクが大刀を振り下ろします。

チャゴルは大刀をなんとか剣で受けます。目の前にいる人物がクラウを倒した人物だとわかります。

南戒の兵士はチャゴルを守ろうと矢を放ちます。

ハクはヨナを守りながら矢をよけます。

ヨナは弓を構えチャゴルに矢を放ちます。矢はチャゴルの胸に刺さります。しかし、チャゴルは倒れません。



ヨカタはヴォルドやアルギラのようにドロモスに変装し、四龍の救出に向かっています。途中でキジャと合流します。

ヴァルとヒッタン将軍はまだ戦っています。

キジャが割って入りヒッタン将軍を気絶させます。



ヨナ達は南戒の兵士に囲まれた絶体絶命です。

ハクはヨナを守ると、ヨナはハクを守ると互いに生き抜く意思を強く持っています。

空にグルファンを見つけます。スウォンの鷹です。

グルファンを見つけたと同時に密かに南戒の野営地に侵入していたテウ将軍率いる風の部族軍とキョウガ将軍率いる火の部族軍がヨナとハクを取り囲む敵兵を次々と倒していきます。


ヨナとハクは間に合ったと何とか作戦を成功させることができたと一息つきます。


スウォンが兵を動かすことはメイニャンを救出する作戦の中に組み込まれていたことなのでした。


ヨカタとキジャがヨナに合流します。

ヴァルも到着します。ヴァルはメイニャンにようやく再会できて、思いをを伝えます。


スウォンがやって来ます。チャゴルに負けを認めるよう迫ります。

追いつめられたチャゴルはスウォンに斬りかかります。

ハクがスウォンの前に立ち、チャゴルを斬ります。

倒れる寸前のチャゴルをラーン将軍がすくい上げるように抱え逃走します。

キジャはシンアとジェハとゼノが連れて行かれてしまうから早く追わねばと言います。

カジが大丈夫と言います。ヨナ姫に協力してもらって全ての馬車に細工したから、途中で壊れるはずだと言います。




ラーン将軍はチャゴルに忠誠を誓っている将軍なのだなと思いました。

ヒッタン将軍は目が覚めるとどういう姿勢になっているのか楽しみです。

ヨナの矢を受け、ハクに斬られたチャゴルは無事だと嫌だな、と思います。

続きます。



草凪みずほ 暁のヨナ 41巻
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