2021年11月4日木曜日

草凪みずほ 暁のヨナ 22巻

ヨナは高華国の南にある真国の姫に会いに行きます。真国は考えが真っ二つに割れていて互いが邪魔で力で排除するまでの状態になっています。

ヨナは真国で何をするのか楽しみです。




リリは仙水(センスイ)の屋敷にいます。

水の部族の民がリリを一目見ようと集まっています。

もう誰にも会わないと言った矢先にスウォンが面会にやって来ます。

テトラは興奮して急いでリリに化粧を施します。

リリはテトラから自分を救ってくれたのはスウォンとハクということを聞いています。

「斉国(セイコク)では危ない所をお助け下さり ありがとうございます」

スウォンは屋敷の前に押しかけているリリを見たいという民の声に応えないのですかと聞きます。

リリは英雄扱いされてるようで、皆思い違いをしていると言います。

スウォンは、

「意味ある事だったんです 貴方が斉国でした事は」

と言います。

リリはヨナを危険な目に合わせ、自分の命もどうなるかわからない状況に自ら進んで行ったこと、力を借りないと何もできなかったことへの反省が大きいようです。

でも、行方不明の人々を探し出せた、水の部族を困らせていたナダイ(麻薬)の密売ルートを潰した、生きて帰って来たからこそ、解決できたことなので、リリの役割は本人が思うよりとても大きいものだと言えます。


グンテ将軍が見舞いにやってきます。

リリはスウォンに対して敬意を示さなかったのに、グンテが現れると、さっきまでのリリとどこに行った? と二度見してしまいそうなほど、淑やかな少女になります。

スウォンもリリの変身に目が点です。



夜、リリが待ち焦がれていたヨナがやって来ます。

ハクも一緒に来ていたので、食料と、砦で取り上げられたヨナの荷物を手渡します。




リリは王都空都(クウト)にやって来ています。アン・ジュンギ将軍の命令で緋龍城に向かいます。

アユラとテトラと歩いていると、リリは見覚えがある後ろ姿を発見します。

その人物が入っていった裏路地に行くと、やはり見覚えがあります。追いかけるとある建物に入っていきます。

リリがその建物に入ると、ガラの悪そうな連中がたくさんいて、リリを見ています。

リリは怖気ずくことなく、

「ここに白い外套を羽織った背の高い男来なかった?」

と尋ねます。

「さあ… 知らねえなぁ…」

と言われ、アユラとテトラが男達に囲まれてしまいます。リリは、

「――ちょっとそこ 私のアユラとテトラに触らないで 宦官にされたいの?」

と言い、その言葉でアユラとテトラが暴れます。

「……どうやら血の雨が見たいらしいな…… 姉ちゃん」

と言うと、

「ちょっと待って下さい オギさん」

奥からスウォンが出てきます。

ここは情報屋の集まるところで、スウォンはいろんな情報をここで入手しています。

新しく入って来ている噂として、戦場に四龍が出るという話をします。

風の部族や真国(シンコク)の情報を入手して城に戻ります。



ヨナたちは風の部族の領地を歩いています。何者かに取り囲まれてしまいます。

「我々は真国(シンコク)からやって来た」

と言います。別の人物がやって来て、

「私は真国第二王女タオ様にお仕えするヴォルドと申します」

と言います。斉国の砦の建設に真国の民も連れて行かれて、ハク達が解放した後、自国に戻った人達が高華国に化け物がいたという話が人伝えに広がり、高華国に探しに来たと言います。

「それで? 僕らを探してどうるすんだい?」

と聞くと、

「我が姫 タオ姫に会って頂けませんか?」

「我々には時間がない ただ真国と高華国の未来の為 我が姫と会って頂きたいのです」

ヨナは真国に向かいます。

真国国境近くの町潸潸(サンサン)でアルギラというヴォルドの仲間と合流し、タオ姫の私邸がある桃地渓谷(トウチケイコク)に向かいます。

タオ姫はヨナに、姉で第一王女のコウレンは国を束ねて高華国に戦を仕掛けようとしていると言います。タオ姫の国は真国は今2つの派閥に分かれていて一つはコウレンの開戦派、もう一つはタオの真国が高華国の属国になることを望んでいる派閥であると説明します。


夜、ヨナが一人で考え事をしていると刺客に襲われそうになります。気配を消してハクがヨナを護衛していたおかげで無事です。

ヨナは、自分をタオ姫だと思って襲ったと言います。急いでタオ姫を探します。

タオ姫を狙うのは開戦派の連中だとヴォルドは言います。

タオ姫の寝室に行くと男が立っています。ヴォルドは男をミザリと呼びます。

ミザリは剣をベッドに向けます。ベッドの中にいたのはタオ姫ではなくアルギラでした。アルギラはタオ姫はすでに避難させたと言います。

ミザリはアルギラに力で及ばないので、屋敷に火を放つよう指示していて、タオ姫がどこにいようが屋敷内にいるなら助からないと言います。

ゼノが焦げ臭いに匂いに気づきタオ姫を救出するため屋敷の中に入ります。

続きます。



草凪みずほ 暁のヨナ 22巻
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白泉社公式サイト 暁のヨナ

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