カン・スジン、リ・ハザラの反乱においてスウォンの采配はすべてに置いて一枚上手でした。
スウォンの誤算を挙げるとするなら、戦場にヨナ達が現れたことくらいです。
カン・テジュンは本当に変わりました。ゼノの言うように、高華国において大きな存在になりそうです。
火の部族長カン・スジン将軍はこの戦の勝利を確信しています。
スウォンの戦術を見くびってしまい、戦況は次第に劣勢に追い込まれてしまいます。
地の部族グンテ将軍がスウォン率いる空の部族の援軍としてやってきて暴れまわると、火の部族、千州の兵士は退却し始めます。
千州の軍リ・ハザラの前にヨナ達が現れます。ものすごい勢いで千州の兵士をやっつけていき、リ・ハザラは撤退します。
火の部族の兵士はカン・スジンに降伏をすすめます。
カン・スジンは進言した兵士を斬ります。他の者に闘え、スウォンの首を獲れと叫びます。
スジンの前にヨナが現れます。ヨナは、
「己がどれだけの民に生かされているとも知らずに お前は 王の器ではない」
と言います。
スジンは、
「私の前から消してしまえ!!!」
と兵士に命じます。
スウォンに、火の部族本陣に正体不明の連中が乱入し乱闘になっていると伝わります。
見に行くと、正体不明の連中がヨナ達だとわかります。
ヨナとスウォンの眼が合います。
ヨナは自分の存在が知られては困るから撤退すると言います。
スジンは逃げようとするヨナと追おうとするところで、スウォンが近くにいることを発見します。ヨナよりもスウォンの首が欲しいスジンは矢を向けます。
矢を放とうとする前に、火の部族の兵士の槍によってスジン胸が貫かれます。落馬するスジン。その場で絶命します。
反乱は鎮圧されました。
スウォンは彩火城に向かいます。
カン・キョウガは平伏しています。父スジンの罪を自分が償う、ですが母とテジュンの命だけは見逃してほしいとスウォンに言います。
スウォンはキョウガに高華国五将軍の一人、火の部族長に任命すると言います。そして、見せたいものがあると城の外に連れ出します。
スウォンがキョウガに見せたのは、テジュンがやっていることでした。
テジュンは一心不乱に村の人達のために動き回っています。
キョウガは弟のそんな様を信じられないようです。
話をしている最中なのに、村の人達を優先しているテジュンを見てキョウガは、
「火の部族の事も弟の事もわかっているつもりだった」
と言います。スウォンは、
「あなたの有能さはこの地の誰もが知っています ただ少し偏りがあるようだ」
と言います。キョウガには空都(クウト)緋龍城で書物や学者からもっと広い知識を得て欲しい。テジュンには彩火城に戻り部族長代理として城を守ってほしいと言います。今テジュンがやっていることは空の部族からも出来るだけ支援すると約束します。
スウォンとテジュンが歩いていると村の人セドルはお届け物です、とイザの実を手渡します。
スウォンが何ですかそれは、と訊くとセドルはこれは千州から持って来た寒さや乾燥に強い実らしいと言います。テジュンに、植物に詳しい人が安全な畑で大切に育てて欲しいそうだと言います。
テジュンは、
「私に? 一体誰が?」
と問うと、
「ああ ヨナちゃん達が」
とセドルは普通に答えたのですが、テジュンにビンタを食らいます。
顔から夥しい量の汗をかきながらテジュンはスウォンに、
「…い…っ… いまの… きこえ……ました…?」
と聞くとスウォンは表情を変えず、
「いいえ?」
と答え、心の中でイザの実を見つけて来たヨナを思います。
続いてスウォンは戒帝国国境付近でリ・ハザラ会談します。
スウォンがリ・ハザラに突きつけた条件は、
我が国に損害を与えた実費の賠償、高華国と不戦協定を結ぶ事、千州の国境近くにある村を一つ高華国に、という三つです。
風の部族風牙の都、水の部族水呼城にもカン・スジンの反乱が伝わります。
テジュンが村の人の名を覚えるまでに村に寄り添っているのが良かったです。
続きます。
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