ときは流れ、季節は巡り、主人公の樹多村光(コウ)は中学生になります。
月島若葉(わかちゃん)がこの世からいなくなったのは11歳の夏で、月島家四姉妹の四女月島紅葉がわかちゃんと同じ年まで成長しています。
コウは紅葉から若葉の面影を思い浮かべます。
紅葉が、
「コウ」
と呼び捨てで呼ぶと声が若葉そっくりで、記憶が甦ってくるのがつらいからなのか、
「小学生が中学生を呼び捨てするな」
と注意するけど、
「だったら尊敬される男になりやがれ」
と切り返されてしまいます。
やや若葉とは性格が違うようでコウはちょっと安心します。
コウが嫌いだという四姉妹の三女青葉はすこしずつだけど、コウに対する思いに変化が生じていきます。
だけど、頑固な性格が災いして素直になることができません。
第10話の「ナベ貸してくれる?」は誰もが若葉のことを想い続けていることを温かく感じさせてくれる話でした。
あだち充 クロスゲーム 2巻
(アマゾンのサイトに移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿