2018年3月30日金曜日

あだち充 クロスゲーム 9巻

ストーリーがゆっくりとしたテンポで進んでいきます。

若葉との思い出を振り返る場面はグッときます。
「コウならできる!」
若葉の口グセだった…。
不思議なことに大抵のことが…。
オチがついているけど、若葉の存在の大きさ、期待に応えたいというコウの気持ちがよくわかるエピソードです。


あだち充 クロスゲーム 9巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月28日水曜日

あだち充 クロスゲーム 8巻

朝見水輝という月島青葉のいとこが登場します。

青葉は水輝から、
「おれは青葉がすきだった」
と言われてちょっと意識してしまいます。

突然居候して月島家で住む水輝をコウがなんとなく気にかけます。
気になる相手なのに気にしていないかのようにコウが振舞っているところがよく伝わってきます。

青葉がコウのために一生懸命ナポリタンを作るところなんかも素直じゃないところが伝わってきます。


あだち充 クロスゲーム 8巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月26日月曜日

あだち充 クロスゲーム 7巻

一軍との再試合が決着します。
コウに期待していなかった青葉の気持ちに、少しだけ変化が出てきます。
負けた一軍の監督と選手は学校を去り、コウに可能性を感じた東だけが残ります。

東雄平は寮に居づらくなったのでコウの家に住まいがみつかるまで居候することになります。
東は月島若葉の存在を知り、青葉とコウの関係に、
「シンドイな、おまえ達・・・」
と一言。

月島家の母親の実家での青葉との思い出に浸るコウと青葉の色あせることのない記憶を辿る話は気持ちが温かくなります。

月島家のいとこで青葉と同じ年の朝見水輝が登場します。朝見水輝とコウと青葉。なにか始まりそうです。


あだち充 クロスゲーム 7巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月24日土曜日

あだち充 クロスゲーム 6巻

一軍との再戦で、監督のクビをかけて試合をします。
東雄平のお兄さんが登場して、ストーリーがちょっと広がっていきそうな気配です。

プールの場面ではコウと青葉が同じ思い出をたくさん共有していることが伝わり、東雄平と兄純平の、
「甲子園行くから…絶対に」
「もっと楽しめよ」
という会話は兄弟間であった何かが気になります。


あだち充 クロスゲーム 6巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月22日木曜日

あだち充 クロスゲーム 5巻

星秀学園の1軍とプレハブ組の試合です。
東雄平はコウを気にし始めます。

東はコウとの最後の対決で東は完璧にボールをとらえたのにも関わらず、前に飛ばすことが出来なくて、次の球を見送り三振します。
東はここでコウのポテンシャルの高さを認識したようで、ニヤリとする口元がうれしそうです。

コウは東を抑えることが出来てうれしくてたまらないようです。
初マウンドで抑えたい打者を抑えることができたのだから喜びをこらえ切れないのは無理ありません。
コウはマウンド上でニヤニヤしっぱなし。
結局プレハブ組は負けてしまいます。
コウはくやしくなさそうです。

「第36話家宅捜索令状?」は感動しました。
「手に入れたかったのよ、どうしても」
という青葉の言葉は優しさに溢れています。

「第39話幼なじみなら…」は怖い話になるのかとドキドキしていたのでオチにホッとしました。


あだち充 クロスゲーム 5巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月20日火曜日

あだち充 クロスゲーム 4巻

星秀学園高等部野球部の一軍とプレハブ組の存続をかけての試合開始です。
終始試合ばかりです。
赤石くんと若葉の言葉を信じてみたくなるコウの投球と、冷静な分析をする青葉の様子が微笑ましいです。


あだち充 クロスゲーム 4巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月18日日曜日

あだち充 クロスゲーム 3巻

あっという間に、主人公の樹多村光(コウ)は高校一年生になります。
コウは入学して野球部に入部します。
月島青葉(バッティングセンターと喫茶店を営む月島家の三女)はコウになぜ野球部に入部したか問いつめます。

コウは、
「ある時、相手チームにすげえ速い球を投げるピッチャーがいてさ。そいつのフォームがメチェクチャカッコよかったんだよ。あんなふうに投げられたらすんげえ気持ちいいんだろうなって、その時思っちまったんだよ。不覚にも。」
と答えます。

青葉は若葉と交わした会話を思い出します。
青葉は若葉の言葉を笑い飛ばしたこともあり、コウの持ってるものを認めたくありません。

コウが野球をして青葉の理想の男になる可能性があることが困るのかもしれません。
理想の男を見てみたい、でも、コウは嫌。
青葉の葛藤を感じます。


あだち充 クロスゲーム 3巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月16日金曜日

あだち充 クロスゲーム 2巻

ときは流れ、季節は巡り、主人公の樹多村光(コウ)は中学生になります。

月島若葉(わかちゃん)がこの世からいなくなったのは11歳の夏で、月島家四姉妹の四女月島紅葉がわかちゃんと同じ年まで成長しています。
コウは紅葉から若葉の面影を思い浮かべます。

紅葉が、
「コウ」
と呼び捨てで呼ぶと声が若葉そっくりで、記憶が甦ってくるのがつらいからなのか、
「小学生が中学生を呼び捨てするな」
と注意するけど、
「だったら尊敬される男になりやがれ」
と切り返されてしまいます。

やや若葉とは性格が違うようでコウはちょっと安心します。

コウが嫌いだという四姉妹の三女青葉はすこしずつだけど、コウに対する思いに変化が生じていきます。
だけど、頑固な性格が災いして素直になることができません。

第10話の「ナベ貸してくれる?」は誰もが若葉のことを想い続けていることを温かく感じさせてくれる話でした。


あだち充 クロスゲーム 2巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月14日水曜日

あだち充 クロスゲーム 1巻

野球と青春ラブストーリーです。

主人公の樹多村光(コウ)はスポーツショップの息子です。
コウには同じ年の同じ日に同じ病院で生まれたのが縁で、ずっと一緒にいる、バッティングセンターを営んでいる月島清次の四姉妹の次女、月島若葉という幼なじみがいます。

コウにとっては若葉が側にいることはごく自然なこととはいえ、若葉は学校でもかわいいと有名な女の子で、コウはクラスメイトに冷やかされてたりするのが苦手です。

若葉は大きくなったらコウと結婚することを一途に思っています。
しかし、若葉の思われるコウを気に入らない人たちがいます。
それは学校で一番腕力の強い赤石と、月島家四姉妹の三女の若葉の妹月島青葉です。
赤石は若葉のことが好きでコウが気に入りません。
青葉は姉の若葉と遊びたいのに、自分をのけものにして、コウとばかり一緒にいるのかが理解できず、若葉をひとりじめするコウを嫌っています。

青葉はいつもコウと一緒にいようとする若葉に、
「どうしてアイツなの?」
と聞くと、
「その辺の男と一緒にしてると、あとで痛い目にあうぞ」
といい、
「コウが本気になったらスゴいんだから」
「奪っちゃダメだからね」
と言います。
青葉は若葉の言葉を笑い飛ばします。

クロスゲームに登場する人物は思いやりがあって、人の気持ちがよくわかる人たちばかりです。


あだち充 クロスゲーム 1巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月12日月曜日

小玉ユキ 坂道のアポロン 7巻

 1960年代後半。転入生の薫は、不良の千太郎と出会い、ジャズを通じ友情を育む。同級生の律子が千太郎を好きと知りつつ告白し、一度は振られた薫。ところが、時が経ち、律子の恋心は意外な方向へ!どうなる?薫の恋。




薫は見覚えのある紺色の毛糸で編まれた手袋を贈られ、いくつかの可能性を考えてしまいます。

朝、登校時に薫に会って一番に手を見つめる律子の視線に気づかず、いつもと変わりないようにしか見えない彼女の様子に、もしかしたらという思いがしぼんでいきます。

薫の頭の中はとてつもない速さで回転しているだろうな。

めまぐるしく動いている内側の感情は決して外にはださないように、冷静に振舞おうとするところが薫らしいなって思いました。



律子のほうは昨晩から薫は手袋をして登校してきてくれるだろうかと心配で、一度薫からの想いを断ってしまったことがあるだけになかなか寝つけなかったんじゃないかなと思います。

薫を背中にした律子の落ち込んだ表情、ふたりの通い合わない気持ちがもどかしいです。



千太郎の家と律子の家が共同で使っているお風呂に入っている薫と鉢合わせした律子が扉越しに交わした会話、風邪で寝込んでしまった薫の見舞いにやってきた律子に言ったこと、親友として男としての千太郎はちょっとやそっとじゃ敵わないと思う魅力ある人物で、そんな彼と比べて自分が誇りたいものの理想が千太郎だから、彼を好きだという律子を振り向かせるなんてとうてい叶わないという薫の告白は避けられないことだったと思います。



その薫の告白に、おそらくこれまでこんなに勇気を出して誰かに言ったことはないだろう律子の薫に背を向けていうセリフがよかったです。

薫の誰にも負けない自信がある言ったこと、

「風邪うつしちゃうといけないから」

といったこと、風邪をひいていたから言えたんだと思います。

風邪をひいちゃったことに感謝しなきゃね、と思う場面でした。



ひとつの恋が終わり、留年を回避した千太郎。薫と律子に対しての気配りがよかったです。松岡が割り込んできて、恋からジャズへシフトする矢先に事件発生です。

続きます。



小玉ユキ 坂道のアポロン 7巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月10日土曜日

小玉ユキ 坂道のアポロン 6巻

 60年代後半。転入生の薫は、不良の千太郎と出会い、ジャズを通じ友情を育む。一時は気持ちがすれ違い、千太郎と離れたが、文化祭の演奏で派手に仲直り!そんな薫の周りでは、様々な恋心が動き形を変え始めていて?




想っているときは振り向いてもらえず、ようやくあきらめがついたら相手の心に変化が生じ始めている。

そのことに気がつくはずもなく、彼女のために助力しようとしたが機嫌を損ねて…。



失恋して落ち込んでいると、大切な友人から、

「…君は贅沢だよ。振られたって君のことを想ってくれる人はいるじゃないか。君が気がつかないくらいすぐ近くに」

と不可解なことを言われ、よくよく考えてみるともしかしたらと思い当たるところがある。すれ違っていた気持ちがよやく通じあっていく展開です。



律子の気持ちの変化は誰も感じることなんてできないだろうな。

薫が、

「俺…また何かやらかした…?」

と思うのはしょうがないことで、この場面のような予定通りにいかない関係が面白かったです。

続きます。




小玉ユキ 坂道のアポロン 6巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月8日木曜日

小玉ユキ 坂道のアポロン 5巻

 60年代後半、九州。転入生の薫は不良の千太郎と出会い、ジャズを通じて友情を育む。進級した薫と千太郎は、別のクラスに。ある日、千太郎が他のバンドに参加すると知った薫は、辛い過去を思い出し、彼を突き出して…!?




ギクシャクしすれ違う薫と千太郎。

千太郎が松岡のバンドに参加した動機を聞くと、もう戻れないといっていたのに態度を反転させる薫。

強がってはいるけど、千太郎との愉しかった日々に戻れることを誰よりも望んでいると感じさせる展開でした。



文化祭での即興演奏を聴き、薫と千太郎のファンが生まれます。

律子の薫へのなんだかわからない心のモヤモヤ、千太郎の完全な失恋、律子と千太郎を結び付けようとする薫の三人のすれ違いが気になります。

続きます。



小玉ユキ 坂道のアポロン 5巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月6日火曜日

小玉ユキ 坂道のアポロン 4巻

 60年代後半、九州。転入生の薫は不良の千太郎と出会い、苦しかった学校生活が一変!ジャズを通じて千太郎と友情を育み、素朴な律子に恋をして、失恋して…。傷心の薫は、幼い頃に離れた母を訪ね、東京にやってきたが!?




母と再会した薫。

聞きたかった母の自分への想い。

事情があったことを知り、ほどなく母子の距離を元に戻すことができてました。

千太郎が薫の母に言ったこともよかったです。



2年に進級し、薫と律子は同じクラスになり、千太郎だけ離れ離れになってしまいます。

薫は千太郎と律子の仲をなんとかしたいのに百合香に向けられている千太郎の想いを諦めさせたいけどうまくいきません。



そこに登場した松岡。

千太郎と律子ふたりの仲を取り持つことも大事だけど薫と千太郎の間に割って入ってこようとしてたいへんなことになります。

練習場での千太郎の言葉、潮干狩りでの薫の感情の爆発。

もう互いになくてはならない存在になっているのに当事者は気付けないものなのかもしれないな、なんて思いました。



律子の様子がちょっと変です。

千太郎にはあいつの面倒をみてやってくれといわれ、薫からは映画に好きな奴でも誘って見にきたらいいよ…といわれ、三人の関係が変化してきています。

続きます。



小玉ユキ 坂道のアポロン 4巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月4日日曜日

小玉ユキ 坂道のアポロン 3巻

66年、九州。転入生の薫は、不良の千太郎と、ジャズを通じて友情を深めていく。その中で、薫は律子を想い、律子が恋する千太郎は、百合子に夢中で…。友情と恋が交錯し、彼らの青春は予想外の方向へ転がりだす…!?



薫と千太郎のそれぞれが初めての経験を通じて、お互いがかけがえのない存在にありつつあることを感じつつあるいい展開でした。


感情を抑えていた薫が千太郎に向かって言ったことは大部分は嫉妬からくるものだろうけど、彼にとってこれまでにない大きな変化でした。


千太郎の目に見えるところだけで判断してしまい恥じる薫。
いい場面でした。
千太郎が友人のために、幼なじみのためにどうにかしたと思い動くところも面白かったです。


母と再会するために東京に行く薫。東京ではどんなことが起こるのか楽しみです。
続きます。


小玉ユキ 坂道のアポロン 3巻
(アマゾンのサイトに移動します)

2018年3月2日金曜日

小玉ユキ 坂道のアポロン 2巻

66年、九州。転入した高校で不良の千太郎と出会った薫。千太郎に振り回されながらジャズを知り、律子に恋をし、すべてが初体験の日々の中、3人の関係を変える出来事が次々と…!眩しくてほろ苦い、直球青春物語。
薫、千、律子、3人それぞれの切なさが伝わってきます。 薫の報われるはずのない告白、千太郎の抱えるもの。痛みとまではいかないけどどこかズキッとするドラマでした。 千太郎と薫話の流れで、 「妬いているんじゃないのか?君がほかの女の話ばっかりするから」 と薫が言ったセリフはなかなかかっこよかったです。 千太郎が薫の前髪をかきあげ、 「よっ、がんばれビル・エバンス」 といい煙草をくわえさせ悪ノリする場面は面白かったです。 続きます。

小玉ユキ 坂道のアポロン 2巻
(アマゾンのサイトに移動します)