2018年2月2日金曜日

吉田秋生 海街 diary 1 蝉時雨のやむ頃

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報が届いた。母との離婚で長い間あっていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は・・・。鎌倉を舞台に家族の「絆」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!




浅野すずが置かれている境遇を察して、「あたしたちといっしょに暮さない?」といった幸の思い。

このまま境遇でこれからも過ごすのと、三姉妹の鎌倉の家で一緒に生活をするのと、二つの選択肢を用意したら、選べる自由があるとしたら、すずはどっちを選ぶ?幸はすずに自分で選ばせようとしました。

それは幸が過去に選ぶことができなかった、受け入れるしかなかったという記憶が今もなおわだかまりとしてあることを感じる場面でした。



いろんなことを溜めこんでいたすずに、梅酒がきっかけで、ようやく吐き出せる場所が見つかります。

三姉妹に話す言葉遣いが敬語じゃなくなり、お互いが認められたという安心感を感じ始めます。



人と人が関わることで生まれる感情や突然変わってしまう日常へのとまどいが面白い作品です。



吉田秋生 海街 diary 1 蝉時雨のやむ頃
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