1966年初夏、横須賀から地方の高校へ転入した薫。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?
ある世界を知り人生が一変するきっかけはこんな出会いから始まるのかもしれない。
そんな始まりです。
主人公西見薫(ボン)は小刻みに震えたと思ったら、雨が降っている屋上に行くために鍵を貸してくれという、すこし弱っている人物です。
川渕千太郎はそんな彼の行動になぜか興味を持ちます。
ともに繊細なものを持っているけど、普通では関わりあうことはなかなかなさそうなふたりの友情と純情で、元気な女の子迎律子が間に入って、一方通行の三角関係が描かれていきます。
舞台は九州のどこかで、会話は薫以外九州弁で行われ、方言がなんとなくなごみます。
個人で電話を持つこともなく、感情は向き合って言葉伝えるか、目で相手の様子を知るかしかない時代設定も好みです。
最後に女性が出てきて、その彼女を見て千太郎が顔を赤らめます。ジャズと恋。面白そうな作品です。
続きます。
小玉ユキ 坂道のアポロン 1巻
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