2017年12月28日木曜日

あきづき空太 赤髪の白雪姫 13巻

●56
木々は白雪が泣いているのに気がつきます。
木々はゼンを呼んだほうがいいと考え、ゼンに白雪のところへ行ってもらいます。
ゼンは白雪の感じる寂しい気持ちを知り、みんな同じく感じていると言い、その気持を隠す必要はないと言います。


●57
ゼンと白雪とミツヒデと木々とオビはクラリネス王国王城ウィスタルに戻ります。
ゼンはまっ先にイザナ陛下に会いに行きます。
ゼンはイザナ陛下に白雪の辞令の件を聞かされていないことに抗議します。
イザナ陛下はゼンが城に戻ってきたら、機嫌の悪そうな顔で自分の元に来ると思っていたので、どこかうれしそうです。
イザナ陛下はゼンの怒りをさらりとかわします。

白雪とリュウはイザナ陛下に呼ばれます。緊張した面持ちで行くと、イザナ陛下は今回の辞令の目的について二人に話します。
イザナ陛下は、リュウにはいずれウィラント城の薬室に行ってもらおうと考えていること、クラリネス一知識の集まるリリアスを拠点に腕を磨き人と関わり、君達が担う役割を得る事を期待する、と言います。

白雪はゼンとミツヒデと木々とオビとは少なくとも二年は離れ離れです。
白雪とリュウはリリアスに出発です。


●58
オビはゼンに呼び出され、二人だけで話をします。
ゼンはオビが自分から白雪とリュウのいるリリアスに行くと言ってくると思っていたと言い、リリアスに行く意思はあるかと聞きます。
オビはリリアスに行っても学問は出来ないと言います。
ゼンはリリアスに行くのなら直属の騎士として行くことになる言います。
オビは、
「主のご命令とあらば」
と言いたいところですけど、ちょっと保留で頼みますと言います。
ゼンはオビが即答すると思っていたのに保留と答えたので、オビの表情からその理由を探ろうとします。しかし、しゃべる気はなさそうなので、これから視察に出るので戻るまでに決めるよう言います。

視察中、オビの様子がいつもと違うことはミツヒデと木々も感じています。


●59
オビはリリアスに行く決心はついていたようです。だたリリアスに最低でも二年は行くことに考えることがあるようです。そして、望んで同じ場所に身を置く事を決めるのは結構覚悟がいることをゼンに打ち明けます。
ゼンはオビに、
「おまえがここに身を置くと決めたなら、この先 おまえに白雪の側を任せたい」
と言います。
ゼンとオビの関係がこれまであいまいだったけど、主従として改めて関係を結びます。

オビはゼンとミツヒデと木々に別れの挨拶をせず、リリアスに向かいます。


●60
白雪とリュウはクラリネス王国の北の関所リリアスの学問街で鈴を待ちます。
白雪とリュウは手続きを済ませ、鈴に宿舎に案内してもらいます。
鈴は白雪とリュウに、
「飯は天幕街行ったほうがいいぜ… 君ら二人だけで薬学の館に行かないように…」
と忠告します。
「な 何故ですか」
と白雪が聞くと、
「まー 近いうちにわかるよ それじゃー」
と鈴は理由を教えてくれません。

翌日、白雪とリュウは薬学の館に行って、鈴が言っていた理由が分かります。
原因不明の病でリリアスが封鎖された際、原因であるオリンマリスを特定し、治療薬を作った白雪とリュウが有名人になってしまっているからです。
薬学の館は白雪とリュウをひと目見たい学者を研究員であふれています。
カザハという薬学者が話しかけてきます。
鈴はカザハを無視します。
カザハは気にする様子もなく、白雪に話しかけます。初対面なのに腕相撲勝負を挑んできます。
カザハのおかしな口上に乗って、白雪は勝負を受けます。
腕相撲は一瞬で勝負がつきます。
カザハはどうして勝負を挑んできたのだろう? 腕に自信があるからなのかと思っていたのに、瞬殺でやっつけられてしまいます。カザハは何事もなかったかのように、白雪とリュウと鈴に同行します。
鈴は白雪とリュウをシダンの所に連れていきます。

シダンの部屋にはイヅルという助手がいて、カザハと同じ薬学者です。
イヅルが白雪とリュウに自己紹介しているところに、カザハは自分の論文を持ってきて、リュウに読んでほしいと差し出します。
カザハは自由な人です。

シダンに挨拶を終え、鈴は白雪とリュウの仕事場である、調剤室と薬棚を案内します。
明日からリリアスでの生活が本格的に始まります。

翌朝、白雪はリュウの叫び声で目を覚まします。
白雪が急いで隣のリュウの部屋に行くとリュウは、
「なんでもない ねぼけてた」
と言います。

白雪とリュウは薬学の館に向かう途中、お面をかぶって座っているオビを見つけます。
オビは二人が来るのを待っています。
オビがリリアスに来て、白雪とリュウは驚いています。
続きます。


あきづき空太 赤髪の白雪姫 13巻
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