西ゆうじ ひきの真二 華中華（ハナ・チャイナ） 7巻

今回は三浦大根の切り干しチャーハン、秘密の中身はなんじゃろな？チャーハン、枝豆チャーハン、西瓜チャーハン、イカチャーハン、目出鯛チャーハンです。

ハナちゃんに対して、陳料理長、満点大飯店の前オーナーでハナちゃんの大叔父、上海亭のおじいさんおばあさん、康彦さん、そして楊貴妃さんの優しい心配りがホッとさせてくれます。
ちょっとたくましくなってきたハナちゃんでした。

西ゆうじ ひきの真二 華中華（ハナ・チャイナ） 6巻

今回は、春節・牡蠣の餡かけチャーハン、燃えるバレンタイン・チャーハン、菜の花のお別れチャーハン、春爛漫キャベツ・チャーハン、きつねチャーハン＆お弁当チャーハン、若竹チャーハンです。

上海亭のおじいさんの師匠王大人に認められ、渡せなかったバレンタインチョコレートの代わりに心を込め、幼なじみとの偶然の再会と別れのために思い出を込め、誤解をとき、プロポーズされ、康彦さんに幸せいっぱいのお弁当を作り、旬のものを取り入れお客に喜ばれ、チャーハンを作ることに充実したハナちゃんでした。

ハナちゃんの先輩３人組に腹が立ってくる一幕あり、康彦さんの気持ちの沈み浮きがあり、康彦さんに嫌われてしまったかもと落ち込んだり、修行と結婚の両立について悩むハナちゃんありとチャーハンづくりではないところでも面白かったです。

西ゆうじ ひきの真二 華中華（ハナ・チャイナ） 5巻

今回は、秋茄子チャーハン、秋野菜の宝石箱チャーハン山芋掛け、銀杏真ん丸チャーハン、栗チャーハン、クリスマスチャーハン、お正月チャーハン、成人式チャーハンです。

これまでの展開とは一転、ハナちゃんと斉藤康彦の恋も加わりました。
康彦さんの両親に丹誠込めて作った野菜を使い、きのこ狩りの助言役の山中さん夫妻には栗を使い、リコちゃんと友達たちのためにクリスマスにちなんだケーキに見立てたものを作り、管理人さんには思い出の味を、成人式の日には20種類の食材を使ってアイデアに富んだチャーハンを作り上げたハナちゃんでした。

西ゆうじ ひきの真二 華中華（ハナ・チャイナ） 4巻

今回はアスパラガスチャーハン、横浜中華街ソースチャーハン、湘南チャーハン、冬瓜粥、真ん丸ゴーヤチャーハン、梅干しチャーハン、秋刀魚チャーハンです。

夜店を営むおトシさん、海の家気楽亭を経営する安子さんの亡くなった旦那斎藤源太郎（ハナちゃんは楊貴妃だけじゃなく一般の幽霊も見えるようになりました）、ビーチバレーの深尾美佳、玉環さんにチャーハンを通じて手助けをし、力添えをし、感謝を与えられたハナちゃんでした。

ハナちゃんの秘密をいち早く気づくのは前オーナーの娘の富永奈可子かと思っていたのに、馬鹿なお嬢様を演じていた玉環さんでした。意外でした。

西ゆうじ ひきの真二 華中華（ハナ・チャイナ） 3巻

今回はペチャンコ・チャーハン、炊き込みチャーハン、ギンナンチャーハン、牛タンチャーハン、葱チャーハン、グリーンピースと帆立のチャーハン、豚味噌チャーハンです。

現オーナーの嫁で前オーナーの娘である本物の料理を追及しようとする人物富永奈可子が登場しました。
楊貴妃が言っていますが、ハナちゃんにとって良い風向きなのか、それとも悪いのか。持ち前の元気でどう乗り越えていくのか楽しみです。

ハナちゃんの先輩３人組を見て、自分にも日常で大切なものに気づかず見落していることがありそうな気がしてバカだなあとは思えませんでした。

西ゆうじ ひきの真二 華中華（ハナ・チャイナ） 2巻

楊貴妃としゃべっているハナちゃんは他人からはブツブツとひとり言を言っているようにしか見えません。ハナちゃんは
「あの子大丈夫か？」
というような目で見つめられています。考えてみるとスゴく怪しいです。

それとなく助言する楊貴妃。気づいてほしいところにきちんと反応するハナちゃんに教え甲斐を感じていそうです。

今回のチャーハンは蒸籠チャーハン、揚げ餃子チャーハン、トマトと挽き肉のチャーハン、松茸チャーハン、きらきら黄金チャーハン、贅沢なチャーシューチャーハン、本鰹節チャーハンです。

教えれば人の何倍ものはやさで吸収していく料理に対する情熱と好奇心、困った人を助けようとする優しさ、秘伝を教えたくなる人柄のハナちゃんでした。

西ゆうじ ひきの真二 華中華（ハナ・チャイナ） 1巻

美味しいチャーハンご用意しています！！世界一の料理人を目指す熱烈駆け出し娘・ハナちゃん。彼女はある日、楊貴妃と名乗る幽霊と出会う・・・！！横浜中華街を舞台に二人のコラボレートはいかなる美味を生み出すのか！？

ハナちゃんこと中村華子は、横浜中華街の名店「満点大飯店」で働く見習い料理人。世界一の料理になることが夢という彼女はある日、楊貴妃と名乗る幽霊と出会うのだった。中国唐代の皇妃だった楊貴妃は、幽霊となって現代まで旨いものを食べにきたらしい・・・四千年の味を知る気まぐれ皇妃と元気が取り柄の熱烈娘、二人が作りだすチャーハンの味とはいかに？美味が幸せを呼ぶ、チャイナタウン・ファンタジー！！

普通のチャーハン、鳴門金時のチャーハン、ワカメのチャーハン、ツツジの花のあんかけチャーハン、みんなで一緒に夏のさわやかカレーチャーハン、姉ちゃんのオムチャーハン、楊貴妃も大絶賛！！美肌チャーハン。
こういった風変わりなチャーハンが登場します。

チャーハンを通じて人々を元気に、幸せにするという作品です。
一見、チャーハンの具材になりにくいんじゃないかという素材で作るチャーハンの数々はレシピが掲載されていて実際に家庭で作ることもできるようになっています。

世界一の料理人を目指し横浜中華街にやって来た中村華子（ハナちゃん）は満点大飯店という有名中華料理店で下働きをしています。
この店のオーナーはハナちゃんの親戚なのだけれど、彼女はどんな人物なのか知りません。オーナーはハナちゃんが横浜に来て一番身近に挨拶を交わす人物なのですが、修行の邪魔にならないように本当の姿を言わずにいるのでした。

ハナちゃんは満点大飯店で働くようになってから３ヶ月が経ちます。
あいかわらず皿洗いや食材の皮むきといった仕事のみで、料理を作りたいけどその機会を与えられることはなく、賄いさえも作らせてもらえない日々が続いていました。

そんなハナちゃんの姿を見ている幽霊の楊貴妃はあることを思いつきます。
少ない給料で昼食を何にするか決めかねているハナちゃんのところに幽霊の楊貴妃がやってきて、手を引きどこかへ連れていこうとします。

着いたのはチャーハンが評判の上海亭というなの小さな中華料理屋。
その店の主人で料理人のおじいさんは肩を壊してしまって鍋を振ることができなくなってしまい店を休業していました。
跡継ぎもいないので店をたたもうかとおばあさんと話しているところにハナちゃんは楊貴妃（ハナちゃんと限られた人間にしか見えません）に連れられてやってきます。
使い勝手のいい厨房を見て、料理を作るために厨房を貸してほしいとお願いするのですが、いきなりやってきてずうずうしとおじいさんは断ります。

しかし、ハナちゃんはくじけません。

毎日休憩時間は上海亭に行き、おじいさんに怒られながらも店の掃除をしたりして一ヶ月近く通い続けます。
楊貴妃はハナちゃんにおじいさんの鍋に触ってみたらと言われ、振ってみるとすごく使いやすい鍋だとハナちゃんは感想を漏らします。
その鍋は並の男でも使いこなせない重さで、おじいさんはハナちゃんが片手で軽々と鍋を振るところを目撃し、チャーハンを作らせます。
試食するとおじいさんは無言で店の外へ暖簾を持って出て行き、店を再会することをおばあさん、ハナちゃんに告げます。

こうしてハナちゃんは休憩時間の二時半から四時半まで上海亭でチャーハンを作ることになりました。

上海亭はチャーハンが美味しいと評判の店で、ハナちゃんが試みる食材で見事なチャーハンを作り上げ客が満足しさらに店の評判が上がっていくのでした。
満点大飯店のオーナー、華道家、ハナちゃんの妹の紀子、楊玉環、を元気にし、道具、心のこもった料理の大切さを学んだハナちゃんでした。

細野不二彦 電波の城 12巻

持っているカードをすべて駆使して頂点に登りつめようとする天宮詩織。紀州のご老人が登場です。

女子アナ成り上がり街道をひた走る天宮詩織だったが、抜擢された格闘技番組と暴力団との癒着を告発され絶体絶命のピンチ！突破口を探るため、天宮は変装してなんと刑務所を訪れたのだった―― さて、スキャンダルの後始末は武闘派極道との一騎打ち。大ピンチの修羅場に、着物姿で極道の女よろしく啖呵を切った天宮が超弩級のド根性で挑む大勝負！烈女伝説に新たなページが――

紀州のご老人梶山虎次との関係、関西獄門会若頭補佐権藤栄一との交渉。
ピリピリとした緊張感がありました。
いろんな顔を持つ天宮詩織がだんだん恐ろしく感じてきました。
谷口ハジメが丸の内テレビを辞め、東京ローカルのUHF局テレビムサシの新番組のリポーターとして新たな一歩を歩き始めます。
レムリア教団の謎、当時10歳だった少女の行方をつきとめたとき、天宮詩織はどういう位置に立っているのだろう。

細野不二彦 電波の城 11巻

今年の女子アナMVP！！―――バラエティから報道、お天気お姉さんまでフリーアナウンサー・天宮詩織の人気は、さらに大晦日の格闘技特番で向かうところ敵なしのウナギのぼり状態！しかし、絶頂目前の天宮の前に再びトップキャスター・本城律子が立ちはだかる。テレビの腐敗を暴き、天宮をを窮地に陥れる衝撃の告発番組とは！？権謀術数うずまくテレビ界に新たな激震が―――

大騒動が起きる前兆のように静かで内にふつふつと燃えあがろうとする展開です。
SC（ソルジャー・コロッセウム）のスキャンダルを報道する本城律子。
大坪同様に爆弾を抱えている天宮詩織。
谷口ハジメが詩織の過去にたどり着くのが先か、本城律子がレムリア教団に興味を持つのが先か。欲望がうめいています。

細野不二彦 電波の城 10巻

恐るべき素性を隠し、テレビ界に入り込み、格闘番組とクイズ番組のレギュラーを得て、今や人気女子アナとなった天宮詩織。そんな彼女にトップキャスター・本城律子と報道番組で初共演のチャンスが―――一方、谷口記者が取材する究極のエコ燃料に関するスクープには、スポンサーから圧力がかかり……！！ジャーナリズムか、広告収入か、揺れる局内―――天宮、谷口、本城、それぞれの運命をかけた報道番組は、波乱含みの生放送へ―――！

利害が絡み合う世界で真実を報道すること、報道することによって失うものの大きさ、ジャーナリストとしての使命について自分に問う本城律子、目的を果たすために着々と土台を築いていく天宮詩織、事件の真相をとことんつきとめようとする谷口ハジメ。

この巻は物語が展開していく力が強くてぐいぐい引き込まれました。
地位という欲望、報道の真実、事件の謎、放送業界の体質、描かれる人間模様が生々しくてフィクションだということを忘れてしまいそうになります。

細野不二彦 電波の城 9巻

美貌と知性の女子アナ・天宮詩織―――格闘番組からクイズ番組まで飛ぶ鳥を落とす勢いで超人気アナへと昇りつめた彼女には知られざる素性が―――おぞましい集団自殺事件を起こしたカルト宗教“聖レムリア教団”―――事件を追い続けた元・新聞記者は、惨劇から奇跡的に生き残ったひとりの少女へと辿り着いた―――

天宮詩織と狩野静香、石平と大坪の対決も面白かったけど、詩織の過去が次第に明らかになっていくのがこの巻で一番面白いところでした。

複雑に絡み合う人間関係が面白くてたまりません。
詩織と紀州の“ご老人”の出会いも描いてほしいです。

細野不二彦 電波の城 8巻

フリーアナウンサー・天宮詩織、誰にも正体を知られないまま誰もがその名前と顔を知っている。不気味な仮面の女子アナは、テレビ界にまんまと棲みついた―――クイズ番組のキャプテンとして有名人の仲間入りをした彼女が、次に狙いを定めたのは、格闘技！！しかし、彼女が目指す格闘番組は、大手芸能事務所の“縄張り”だった！！

芝居なのか本性なのか掴み所のない天宮詩織というキャラクター。
共感や魅力を感じることはないけど、一体どこまで行けるのだろう、恐ろしさと何かを期待するところが変な具合で混ざり合って面白さにつながっています。

細野不二彦 電波の城 7巻

闇と謎と美貌に包まれた仮面の女子アナ・天宮詩織。正体不明のフリー・アナウンサーがテレビ界の大舞台、ゴールデンタイムに昇りつめた―――バラエティの壁に苦戦する彼女と視聴率低迷により存続が危ぶまれる長寿番組にもうひとつの闇が近づく―――電波の城に今宵、嵐が吹き荒れる！！

バラエティー独特の場の雰囲気にのまれてしまう天宮詩織。
精神が壊れ始めます。
収録中に起こる事件のあまりの緊張感の高さに読んでいて距離を感じて、おいてけぼりを食いそうになりました。

細野不二彦 電波の城 6巻

BS番組から誕生した超人気お天気アナ・天宮詩織―――“カッパ旋風”を巻き起こし、一躍、注目の的となった天宮に、敏腕プロデューサーが目をつける。素性も知れぬ謎の美女アナは、運命の出会いに導かれ、女子アナも芸人もタレントも生き残りをかけて、しのぎを削るゴールデンタイムの舞台へ！！

本城律子のツルの一声で打ち切りとなった丸トク・モーニング。
番組を失った天宮詩織ですが、ある番組プロデューサーの目にとまりバラエティー番組のレビュラーを獲得します。
鯨岡社長と天宮の意気の合い具合が面白いです。

細野不二彦 電波の城 5巻

女子アナの頂点を目指し、BSの早朝番組からキャリアをスタートしたフリーアナ・天宮詩織。そこに立ちはだかるベテランアナ舘との確執は直接対決に発展！！一方、角舘とプロデューサー山崎の過去に潜む“事件”を調査中の谷口記者は、手がかりをつかみ―――番組初の“川下り生中継”は、波乱含みの本番を迎える！！

テレビ局に関わる人たちと天宮詩織の本編と過去や事件のサイドストーリーがどこかで交差するだろう展開がとても面白いです。
実際にこんな中継をテレビで見てみたいなと思ってしまいました。
もしもそんなことになったら、テレビ史上に残る映像になりそうですね。