今は亡き母親の墓参りへと向かう七人の異母兄弟たち。旅のさなか、道に迷って、はぐれてしまった七味と菜種に謎の刺客の魔の手が伸びる!命を懸けて、菜種を守ろうとする七味。はたして、菜種の運命は・・・。そしていよいよ最後の戦いを前に、知らされる衝撃の真実…。あだち充の異色時代劇、ここに完結!
七味、菜種、将軍がいる宿場町にやってきた省吾一味。
こんな場所に将軍がいることに驚き、狙いをつけている兄弟が何者なのかを考え始めます。
将軍、彦六、半蔵の話を盗み聞きした琴姫。すべてがつながった七味、菜種。七味が泣かせます。
最後となった七味の故郷。
兄弟は合流できず、菜種とふたりで訪れます。
七味と幼馴染の女の子絵美を通じて知る、からくり長屋に来る前のことや食べ物の好み、そして七味の気遣い。
菜種が心の中で起こった変化を自覚するいい出来事でした。
菜種を命をかけて守った半蔵、浮論。半蔵のあっけなさは忍の役割がよく伝わってきました。
浮論と菜種の再会、七味によって知らされる真実、七味の菜種への告白と最後は菜種を巡る話になりました。
いつかは分からない未来を予知し描く能力を持った麻次郎が描いた胡麻の絵が実現するのはもう少し先だろうけど、七味と菜種を描いた絵はなるべく早く実現してほしいなと思いました。
受身で物語が動いていく面白い作品でした。
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