アコニーが空木基海(ウツキモトミ)と出会ってから、年上だという割にどんどん好奇心旺盛な見た目相応の少女になってきています。
アコニーの感情の起伏が読んでいて楽しいです。
昭和初期に建てられて、そこで時間が止まっているアパートで起こる不思議な出来事と、そこに住む人間ではない住人たちの生活が描かれています。
外部から何か不振な侵入者があるとまるで生きているように、部屋が移動し出口が見当たらない迷路のようになるアパート。
不審者を捕獲しようとするアコニーと基海はなぜか虫取り網を持って捜索します。
物の怪に免疫がついてきて慌てることのない基海だけど、虫取り網で捕まえられるの?とアコニーに聞いてみて欲しかったです。
迷い込んだ物の怪はこのアパートに入って恐怖しかなかっただろうな。
森の精霊、樒(しきみ)のオチが強がっていただけというのがおかしかったです。
カエル侍も花見も笑いました。
アコニーの秘密に関係する母親の行方がすこしだけ明らかになりますが、そこのところはどうでもよくなってきて、アパートの敷地内で起こる不思議をずっと読んでいたいです。
冬目景 ACONY 2巻
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