イクシオラは奥の院にとって忠実に命令を実行する駒でしかないことを感じさせます。
連邦指名手配犯・レビの圧倒的な力に屈し、捕らわれてしまったバーディーと、特殺官ネーチュラー。あくまでレビに真実を吐かせたいバーディーと、殺害の使命を帯びたネーチュラー。それぞれの正義ゆえ事態はどう転ぶ…!?
絶妙のタイミングでクリステラ・レビとバーディーの前に現れたゴメス。ネーチュラーに彼女が帰還したときに、連邦にバーディーの居場所がないようにあえて連邦を裏切る可能性をにおわせる行為は大したものです。
きちんとポイントは押さえて行動していると思わせるゴメスの本当のところの関心はどこにあるのだろう? 立ち位置はクリステラ・レビに惜しみない協力をし、忠誠を誓っているようにみえるのに、千明くんにはバーディーに寄せる想いを上手に利用して、トラブルを引き起こさせます。
145ページでは、
「勝ち目のない闘いなど帝国にだけやらせておけばいい」
といい、帝国の亡霊たちが夢に描いていることが現実的ではないこともわかっています。惜しみない協力と適度な破壊と混乱が何に結びついていくのか楽しみです。
クリステラ・レビがバーディーに話したことをそのまま真実として信じるなら、奥の院、神祇庁によって洗脳されたネーチュラーは、解放することはできないのかな。
ゴメスが解放されたように解放されると面白い展開になりそうだなって思います。
アルタ帝国の皇帝及び側近は見ていてかわいそうになってきます。
皇帝が生きてさえいれば、どうにかすれば帝国が再建されると信じています。
昔の権威をまだ引きずっていて、みじめな最後を迎えるだろうなって思います。
連邦で学んだ歴史と事件経緯と、クリステラ・レビの語る真実があまりにかけ離れているのに、バーディーはテロリストとして指名手配され異端認定されているクリステラ・レビの言い分が偽りだと断定することができません。
迷っています。
捜査官として、地球にやってきて任務をこなすことのほかになにもないはずが、これほどまでに迷っているのは、イクシオラとして生きてきて、どこかしらに疑問を抱き、思い当たることがあるからだけど、つとむを抱えたままのバーディーがどう行動するのか楽しみです。
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