2017年10月12日木曜日

ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 1巻

夏目恋子(なつめこいこ)は「ふつう」ということに並々ならぬこだわりを持っている高校生です。

二宮剣(にのみやつるぎ)はおよそ欠点が見当たらない高校生です。

可愛い系の美形で、身長183センチ。性格いい。頭いい。運動できる。モテる。そろいすぎています。

恋子はふつうだと思っていた自分の生き方がふつうではないことに気づき、気づかせてくれた剣を意識するようになります。

剣はこれまで出会った女の子の誰とも違う恋子が気になり、これが恋ということなのか? と恋子を意識し始めていきます。

なんでもなかったふたりが偶然出会い、互いを気にし始め、距離が少しずつ縮まっていきます。




夏目恋子は「ふつう」に異常なほどこだわりを持っています。それは家族からの影響が大きいようです。

父親はなく、三人暮らしです。

母は家庭料理屋「なつめ」を営む癒し系美人女将です。モテ女、恋多き女です。娘達に隙がない女は全然ダメよ~。隙ってなんなら何より大事。隙こそモテよ。と恋について語っています。

姉愛子(あいこ)は母を見てきてお母さんみたいにはならないと意地を張っているようです。恋子が言うには地味でダサくて好きがなさすぎ、恋をする気ゼロの性格です。

恋子は母のようにも姉のようにもならない、「ふつう」の人生を生きていくを決めています。恋子は母が言うには無難に育った、派手でもなく、地味でもなく、美人でもないけど、ブスでもないそうです。見た目はふつう。成績もふつう。恋多きわけでもなく恋無きわけでもなく、ふつうに恋して、ふつうの彼氏がいます。



恋子には佐藤くんというふつうの恋子にはぴったりなふうつの彼氏がいます。

いつものふつうのキス。恋子はふつうがしあわせだと信じています。

二宮剣はそんな恋子と佐藤くんの前に現れます。特に何か話すわけではなく、恋子の髪にくっついている枯れ葉を佐藤くんに気づかせるこなくさり気なくとってあげます。

恋子にとって二宮剣は顔は知っているけど話したことはなく、階層が違う男の子です。

恋子のいう階層とは、同じクラスでも互いに触れることはない人達のことみたいです。

恋子にとって違う階層にいる男の子二宮剣は、なにか気になることがあるのか恋子に視線が止まります。

恋子は人気者の二宮剣はこれからたいへんな恋をして苦しむのだろうなと思っていて、自分は安定第一、ふつうに生きていくことを再確認します。



そんなふつうの恋子に事件が起こります。

二宮剣からメッセージが届きます。内容は佐藤くんが浮気しているというもの。そしてその場所も添えられています。

恋子は二宮剣が指定した場所に行ってみます。佐藤くんが見知らぬ女とキスしている場面に遭遇してしまいます。

恋子に二人の会話が聞こえてきます。

「来月の泊まり楽しみ 付き合って一年だね」

恋子は言います。

「浮気・・・? 私付き合ってまだ3ヶ月ですけど?」

恋子は浮気相手は自分のほうだと知り、呆然とします。

涙が流れてきます。



帰宅し、恋子は、

(「ふつうがいい」)

(「ふつうなのがしあわせ」)

(「なのに ふつうだと思ってた佐藤くんとの恋がふつうじゃなかった」)

佐藤くんに別れようとメッセージを送り、髪をバッサリ切ります。



翌朝、佐藤くんが恋子の家の前で待っていて、別れたくないと言います。

恋子は許すことにします。

二宮剣は近くで二人の様子を見ています。

学校に着いて、二宮剣は恋子を教室から連れ出します。

二宮剣は恋子にあきれている様子です。

恋子は知りもしない二宮剣に言われっぱなしがくやしくほっといてと言います。

二宮剣は、

「あんた しあわせじゃなさそうな顔しってからだ」」

恋子をほっとけない理由を言います。

恋子は信じられないという表情です。

「しあわせじゃ… なさそう……?」

二宮剣は言います。

「うん なんか かわいそうな顔」

恋子は怒りがこみ上げてきます。

「私は しあわせだし かわいそうなんかじゃない」



教室に戻ると、恋子は異なる階層のクラスメイトを見ます。

漫画家デビューが決まり興奮している子。失恋してそれでも前向きになろうとする子。

恋子はそんな人達を見てすごいなと思います。すごいなと思うけど…。恋子はほどほどなのがしあわせなのだと言い聞かせようとします。



翌日、いつものように佐藤くんは恋子を迎えに来ていて、いつものように一緒に学校に行こうとします。

でも、この日は違っていました。

佐藤くんは恋子のことを夏目さんと呼んでいたのに、今日は「恋子」と呼んできました。

恋子は呼び名が変わって違和感を感じます。

そして、いつものようにキスしようとする佐藤くんに嫌悪を感じ走り去ります。

やっぱり二宮剣は恋子の近くにいて、恋子を引き止めます。二宮剣はどうして見ているんだろう?何が気になるんだろう。

恋子は二宮剣に、

「あんたの言う通りだったかもしれない」

と言いいます。

「私 しあわせじゃないのかもしれない」

「私 私 かわいそう~!」

二宮剣は涙がこぼれ、鼻水もちょっと出ている恋子を見つめ、小さく吹き出します。



恋子は学校まで二宮剣と歩きながら、思ったことを話します。

二宮剣は恋子の話をするときにコロコロ変わる表情に、

「なんだ 案外いろんな顔するんだね」

とまた小さく吹き出して笑います。



恋子は歩きながら、他のことを考え始めます。

恋子は二宮剣と話しているところを誰かに見れでもしたらたいへんなことになってしまう。二宮剣は人気者だから巡り巡って一人ぼっちになってしまうかもしれないと思い慌てます。

ふつうを目指している恋子は二宮剣に、

「これからは自力でまたしあわせを探します ほんと もう 構わないで…!」

と言い、その場で別れます。



恋子は佐藤くんのことは自然消滅でいいや。はいおわり。と区切りをつけます。

恋子は平和な気持ちで満たされている気分になります。

平和な気持ちを吹き飛ばす出来事が起こります。

二宮剣が誰かとケンカしているという声が聞こえてきます。

恋子は見に行くと、二宮剣は佐藤くんと言い合っています。

恋子は自分のことで揉めていると思い二人の間に割って入ります。

恋子は佐藤くんには、

「佐藤くん やっぱ終わろう ごめんね」

二宮剣には、

「か・か・わ・る・な!」

と言います。



恋子は帰宅すると家に二宮剣がいることに驚きます。

母がバイトに二宮剣を採用していたのです。

二宮剣がどうして夏目恋子を気にするのかと不思議でした。

二宮剣はバイト先の娘が同じクラスの子だと分かり、声をかけようかと思っていたら、佐藤くんとの場面に出くわし、気にしていたら、恋子のいろんな表情が剣の何かに引っかかったということだろうと思います。



恋子は二宮剣が母の店でバイトしていることを同級生に知られてはいけないから、

「このこと学校では内緒にいといてよね!」

と二宮剣に言います。

二宮剣は人気者で、バレたらファンから何をされるかわからないと恋子は思っています。

恋子の気持ちも知らず、二宮剣は、

「そんときは守るじゃん」

とさらっと言います。



恋子は二宮剣の言葉にときめいてしまいます。

でも、絶対に表情には出しません。

そして、ふつうを死守するため、なんでもない風を装うことを決めます。



恋子はベッドに寝転んで、つらつら考えながらうたた寝してしまいます。

恋子の部屋に二宮剣が女将さんに言われ、何か食べ物を持ってきます。

恋子は気持ちよく眠っています。

二宮剣はどうしようか考えていると、

「いけません 王子様… 私は庶民です…」

「ふつうの… ふつうにょ ひとなんでしゅ… ちゅるぎおーじしゃま……」

恋子の恥ずかしい寝言を聞いてしまいます。



恋子は目が覚めると、机の上に二宮剣が書いたと思われるメモを見つけます。

壁の「ふつう」と書いた習字を見つめます。恋子は多分見られただろうと恥ずかしい気持ちでざわざわしています。



翌朝、恋子は学校に行くと、下足室で二宮剣から、

「習字 やってたの?」

と言われ、やっぱり見たんだと、もしかしたらという思いが一瞬で崩れてしまいます。



恋子は二宮剣がどうして自分にかまってくるのかがわからず、訊いてみることにします。

すると、

「なんでだろう」

二宮剣は本当にわからないようです。

恋子は、

「それって もしかして 恋?」

つい二宮剣に言ってしまいます。とても恥ずかしそうです。



そんなことを気にしているうちに恋子は自分のほうが二宮剣のことを気にしていることに気がつきます。

ふつうでありたい恋子は気にしているのは気のせいだ言いきかせます。



言いかせようとしているのに、二宮剣は恋子に、

「なんか 気になる」

と言います。

恋子は、

「それって やっぱり 恋というやつでは」

とふつうはどこに行った? と思えるようなことを言います。

「うーん わからない ちゃんと 恋したことないし」

「!! でっ でもっ だったらそれが初のとかっ」

などと言い合っていると、二宮剣がなんの前触れもなく恋子のおでこにキスをします。

完全に恋子はふつうじゃいられなくなってしまいます。

気になっている人にそんなことされて、恋子はどうなってしまうのか楽しみです。

続きます。



ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 1巻
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2017年10月6日金曜日

森本梢子 アシガール 1巻

戦国時代、女子でありながら足軽として戦に参加し、若君を守ろうとする物語……。かと思っていたらそうではありませんでした。



主人公の速川唯は現代の高校生です。弟の尊(たける)が発明したタイムマシーンのスイッチを知らずに押してしまい、戦国時代にタイムスリップします。

唯はそこで出会った若君、羽木九八郎忠清に一目惚れします。

唯はなんとか元の時代に戻ります。しかし、唯は現代に戻っても若君のことが忘れることのできない存在なってしまいます。

学校の歴史の先生に訊くと、唯が行ったその年に羽木家は戦に負け、滅亡してしまうことを知ります。

過去の出来事なのにいてもたってもいられなくなる唯は、若君の笑った顔がもう一度見たくて、出来ることなら、歴史を変えてでも自分自身で若君を守りたいと、もう一度戦国時代にタイムスリップします。

唯は若君を守ることが出来るのか、まずどうやって若君に会うことが叶うのか、今後が楽しみです。



速川唯は16歳の高校生。平成生まれのまるでやる気のない女子高生です。そんな唯がおそろしいほどやる気満々、成り上がる気満々になる物語です。



唯は歴史の授業など完全に爆睡していてきいていなし、遅刻、忘れ物、居眠りの常習犯。勉強はやる気はこれっぽっちもありません。



特に熱くなれるものがなく、友達との会話もどこか自分とは違うことのように感じているます。

おしゃれや流行にもまるで関心なし。

食欲はあってよく食べます。大きな保温弁当箱を愛用しています。

恋愛にも関心がなく、好きな男の子もいません。

特技は走ること。足だけはものすごく速いです。見ている人が感心するほど速く、体力もあります。だからといって部活に燃えているわけではありません。

まるでやる気がなく、何の目標もなく、ただなんとなく毎日を過ごしています。だけど心のどこかで自分のすべてをかけられる「何か」を見つけたいようです。

唯はそんな女子高生です。



唯は部活を終え帰宅すると、夕食はステーキが待っていました。唯は部活でヘトヘトになるまで走ったから空腹で、たぶん部活がなくても空腹で、すぐにでも目の前の肉を食べたいようです。しかし、母親に制され、弟の尊(たける)を呼んでくるよう言われます。



尊は自宅の庭にある物置を研究室として使っていて、ほとんどの時間を物置の中で過ごしています。

唯は食べたいのを我慢して尊を呼びに行きます。

物置の戸を開けると、尊が目を閉じて正座しています。膝下には懐剣が置かれ、まるで今から切腹をするかのような姿です。

唯は事態が飲み込めず、懐剣を取り上げ、尊を説得しようとします。



尊は落ち着いて唯に事情を説明します。

尊はタイムスリップを実現する発明に成功したというのです。

唯は弟の話が何を言っているかわからないから、ぼんやり聞いています。

尊は本当に成功したか確かめるため、自ら実験台になって試そうとしていたところだと言うのです。

そんな尊の話を聞きながら、唯は手に取った短刀を鞘から抜きます。

尊はあわてて唯に、

「何やってんの!! 出しちゃダメだよ!! それはっ タイムマシンの起動スイッチだ!!」

と叫びます。

唯に姿は次第に薄くなり、消えてしまいます。



唯は気を失っていたようで、目が覚めると山中にいました。

見上げた空にはとても美しい満月が浮かんでいます。

足音が聞こえ、唯は

「ん?尊?」

と目を向けると、

「こりゃっ ここで寝るなと言うたじゃろーが!!」

甲冑を着たむさくるしい男が立っています。

唯は慌てて起き上がり状況を把握しようと周囲を見回すとあちらこちらに甲冑を着た男がいます。

唯は大河ドラマで見たことがある足軽だと思いました。

尊との会話を思い出します。

(「タイムマシンが完成したんだ」)

(「計算では戦国時代まで約20秒で移動できる」)

(「いざとなったら戦国の世で生き延びる自信がなくて--」)

唯は何を言っているんだ尊は。と思っていたのに、本当に戦国時代に来てしまったのだと考えにいたるのです。



唯は懐剣を見つめ、

「それはっ タイムマシンの起動スイッチだ!!」

と尊が言ったのを思い出します。

懐剣を鞘から抜いてタイムスリップしたのだから、元に戻せば現世に戻れるはずだと刃を戻してみます。

尊のいた実験室には戻れません。

それじゃあ、懐剣をもう一度鞘から抜けばいいのでは? と唯は再び抜いてみます。

現代に戻れません。

唯は何度試してみてもダメでした。



唯は学校から帰ってきた制服のまま戦国時代にタイムスリップしてしまったのに、暗がりということもあり、足軽の集団は誰一人唯の格好の不自然さに気がつきません。



どうしていいかわからないので、唯は足軽の集団に紛れてついて行こうとします。

起動スイッチの懐剣を手につっかけで他の足軽と同じように歩く唯の姿は笑ってしまいます。



唯は甲冑を手に入れ、それなりに足軽集団の仲間に混じります。

誰にもバレずにすむかと思っていたのに足軽たちが唯を見たことがないと怪しまれ騒ぎになってしまいます。

唯は問いつめられ適当に「唯之助」とかいうそれっぽい名を名乗ります。足軽の一人がそれっぽい名をぼんやり記憶していて、孫兵衛のせがれじゃな?という話になり、なんとかその場をしのぎます。



山を出て城が見えてきます。なんとか戻ることができて皆安堵しています。

唯は嘘がバレてしまうのを恐れて、見計らって集団から逃げ出します。

唯は夕食を食べず一晩中歩いていたから、空腹で走ることができず、その場にうずくまってしまいます。視界に、地面に生えているキノコを見つけます。

すこしまっ赤で、いいえ、かなりまっ赤で、白い模様のある、唯が考えるにはしいたけ、パッと見ただけで確実に毒キノコだとわかるキノコです。

食べられるしいたけのはずだと言い聞かせ、毒じゃない、毒じゃない、と一口かじろうとしようとしたその時、

「毒じゃ」

と声がきこえ、振りむくと、綺麗な男の人が唯の横で寝そべって唯の様子を伺っています。



唯はひと目その男の人を見るなり、

「しっ…しし 心の…臓がっ… ば…爆発しそうなんですけどっっ」

と一瞬で恋に落ちてしまいました。



唯はお腹ペッコペコなはずなのに、何にも情熱を傾けられないのに、若君をひと目見た途端に身体の内側が爆発しそうなくらい夢中になってしまいます。



若君は唯がいた足軽集団に合流し、城までやって来ます。



唯は大切なことを忘れてしまっていました。

どうして足軽集団から逃げたのか。正体がバレたらただじゃすまないからです。

さきほどの孫兵衛の家族が迎えに来ていて、足軽の一人が唯に、

「おーい 唯之助! おふくろ様じゃ! 迎えに出てくれたぞ」

と対面させたのです。



おふくろ様は機転の効く女性で、唯は孫兵衛の家に厄介になります。

唯はするすると馴染んでいける能力というか特技、優しくしてもらえる運を備えています。



ずっと世話になるわけには行かず、唯は城に行き、若君に会い、何か働けるところをみつけようとします。

そんな簡単に城の中に入ることはできず、唯は門番にあしらわれてしまいます。



うまくいかず山道をとぼとぼ歩いていると、唯は城を見下ろせる場所で立ち止まります。

若君に会えない。

唯は満月をぼんやり眺めながらひとりで恋い焦がれています。

満月をぼんやり見ていたら、唯は忘れていた大切なことを思い出します。



(「このタイムマシンは満月の日に一回だけ片道しか移動できないんだ」)

(「だから一度行ったら次の満月の日まで--」)



懐剣を取り出し、満月の今夜、元の世界に帰れることを思い出します。

世話になった、戦国の世のおふくろ様、三之助、孫四郎に感謝しつつ、若君様にもう一度逢うことができなかったことを心残りに思いつつ、

「若君様ァァァァ!!!」

と叫びながら、懐剣を鞘から抜きます。



唯の目の前を若君が馬で通ります。

もう会うことなんてできないと決めつけていたのに、唯はひと目もう一度会うことができました。

姿が消える前に、気持ちを伝えたくて若君の元へ走っていきます。

起動スイッチはすでに入っているので、ゆるやかに唯の姿は消え、現世に戻ってしまいます。



研究室の尊は姉の唯の姿に驚いています。

唯は尊が目の前にいることで現世に戻れたと思い、1ヶ月も家を留守にしていたため、両親が心配しているだろうと尊の制止をふりきって家に駆け出していきます。

ひと月ぶりの再会なので唯の感情は昂ぶっています。

しかし、唯のテンションとは裏腹に両親は平静であまりにいつもどおりです。



唯はわからずにいると、母親が、

「それより早く食べなさい。せっかくのステーキが冷めちゃったよ」

とテーブルの上にあるステーキをみます。

唯が食べ損なって、戦国の世で毎晩食べたくて食べたくて夢に見たステーキがテーブルの上にあります。食べてみるとステーキはまだほんのり温かいです。

口一杯にステーキを頬張りながら唯は尊に目で問いかけます。



唯は食事の後、尊に説明してもらいます。

唯に起こった30日間の出来事は尊以外誰も知りません。

唯にいつもの日常が戻ってきました。



再び唯は戦国時代の若君の元に行く決意をします。

唯が行った時代のその年に羽木家が滅亡するという歴史の事実を知り、いてもたってもいられなくなったのです。

いままで見向きもしなかった近所にある石垣は黒羽城の石垣で、羽木家はずっとずっと昔に滅亡しています。

唯は羽木家の若君に確かに会い、話し、身体中が熱くなる初めての感覚を体験しました。

若君が戦に敗れて殺されてしまう。唯はいてもたってもいられません。



尊は唯が戦がどういうものか分かっていないことを心配しています。

どうやって唯は若君にもう一度会って、若君を守ることができるのか展開に期待です。

唯にそんなことができちゃうのかな?



唯は再び戦国時代にやって来ました。

リュックにはおふくろ様にお米と三之助、孫四郎にお菓子とゲームをつめて孫四郎の家族のもとに向かいます。

おふくろ様はたくさん持ってきたお米は自分たちは一食分のみ取り、残りを村の人達に分けてあげます。唯は十分な食べものがないこの家族のためにお米を持ってきたのに、惜しげもなく分け与える様子に初めは理解できずにいました。

すこしすると唯はおふくろ様の行いに感心していきます。

唯の住む村に回状が回ってきました。

戦のため村の男は足軽として出陣せよというものです。

「戦が始まる」

唯は若君に会えると支度を整えます。

続きます。



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