2017年3月12日日曜日

あだち充 じんべえ

血は繋がっていないけど、親子というより恋人同士のような心の通い方だけど、互いに想い合っていることは口にはしません。
こんな歳の離れたおやじ、こんな子供が男として女として対象になれるはずがないと互いに遠慮しているところがありつつ、ものすごく相手の動向を気にし合っている距離感が絶妙です。

美久の最後の女の大勝負は本当にいい終わり方でした。
喪失感でいっぱいのじんべえ(高梨陣平)の前に立つ美久。
勝つか負けるかわからない不安なまま勇気を出す美久、美久の想いが理解できたときのじんべえ、それぞれの気持ちを想像すると、よかった、本当によかった、と体が幸福感で満たされたような気持ちになりました。

2017年3月10日金曜日

いくえみ綾 爛爛

初めてできた友だちがとってもキケンな人物かもしれないと阻止するために頑張るあずき、ちまき、有平の三人が面白かったです。




ここは野々花町一丁目。何がおきてもおかしくないの。いくえみ綾の新境地!双子姉妹が繰り広げる摩訶不思議な物語




双子姉妹の“あずき”と“ちまき”は中学2年生だが、とある事情で、あずきは他人に触れず、ちまきは帽子を脱げず、ふたりとも学校へは通っていなかった。いとのこ有平だけが気の置けない友だちだったけど、ある日、隣に有平と同い年の男の子・州浜琥珀が引っ越してきたことで摩訶不思議な物語の幕が開けた!

豪華フルカラーショートストーリー・「今日はまっすぐ帰らない」を同時収録!




秘密を打ち明けてもいつも上手くいかなかったのに、琥珀は難なく受け入れてくれたという意外さは14年生きてきたあずきとちまきにとってこれまでになかった事件で嬉しいことだっただろうな。

一方で、有平は琥珀が一気に双子との距離を縮めたことで喜哀のまじった複雑な気持ちを抱いてしまいます。

この有平の何かふっと抜け落ちたような気持ち、よくわかります。



元気なちまき、立ち向かおうとする勇気のある普段は冷静なあずき、おっちょこちょいでいいヤツな有平、なにか含みのある感じを抱かせる琥珀が織りなすふつうじゃない話が面白かったです。



いくえみ綾 爛爛
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