三学期が始まります。
新たな人物が登場します。東くんの4番目の叔母一ノ宮鈴(いちのみやスズ)です。同じ高校に通うひとつ年上の3年生です。見た目はお人形のようなのに東くんからは怖れられています。
一ノ宮鈴の片想いが描かれていて、相沢さんと東くんや浜田さんとカフェインくんの仲は少しだけ進みます。
東くんは相沢さんを特殊だと思う気持ちが何なのかわかります。自覚していなかったからデートという言葉で相沢さんを誘うことができなかったんだと分かりました。
●ep.22 1月はロマンチック1000%
3学期に入っても相沢さんはこれまで通り東くんとお昼ご飯を食べています。日課にしていることがあって浜田さんにもう何日もそれができていないと嘆いています。
浜田さんは昨日の放課後、図書室で東くんを見かけたと言います。
どうしても東くんを一目見て帰りたい相沢さんは図書室に行ってみることにします。
扉をそっと開けると、寝ている東くんの頭を見知らぬ女子生徒が触れようとしているところを目撃します。
小さな物音がして女子生徒は振り返ります。相沢さんを見て、東くんに向き直り、
「おい 起きろ司朗」
と頭をバシッとはたいて起こします。
乱暴に起こされた東くんは、おまえの客だろ、と言われ見てみると相沢さんに気がつきます。
相沢さんは二人の関係性がわからないでのどうしたらいいか困っています。
東くんは相沢さんに女子生徒を、一ノ宮鈴、4番目の叔母と紹介します。
相沢さんは東くんの身内だと判り安心します。東くんが叔母のことを「鈴」と呼び捨てにするので、自分も下の名前で呼ばれたいと羨ましがります。
相沢さんは帰り道東くんに3学期に入って放課後見かけなくなった理由を訊ねます。
東くんは放課後毎日図書室に来いと命令されたので行っていると応えます。なぜ図書館なのか理由はわからないと言います。
相沢さんは一ノ宮さんが東くんに好意を持っているかもしれない疑惑を持ちます。
翌日、東くんは一ノ宮さんに一体何がしたいのか理由を話せと言います。相沢さんに一ノ宮鈴という人物がどんな人物なのか説明します。
聞いていた一ノ宮さんは東くんの腹を殴って黙らせます。東くんの身体が浮き上がっています。とんでもない腕力です。
相沢さんと東くんは一ノ宮さんがなぜ放課後図書室にいて何を待っているのか知ります。一ノ宮さんの目的が達成された喜びを噛みしめる姿を目の当たりにします。二人は呆気にとられた様子です。
それからも放課後に図書室に通う日々が続きます。
相沢さんも東くんといられるから図書室通いにつき合います。
東くんはこの時間に書いている小説の読み返しと推敲をしようと鞄から小説のコピーを探します。鞄には入っていなくてどこかで落としてしまったことに気がつきます。
●ep.23東くんペンが鈍る
東くんが落とした小説のコピーを拾ったのは浜田さんでした。
相沢さんは放課後の図書室で東くんが一日中何かを探していたので一緒に探そうかと言います。
東くんは大丈夫と断ります。
一ノ宮さんが図書室に入って来ます。
相沢さんは一ノ宮さんが機嫌がよさそうなので何かいいことでもありましたか、と言います。
一ノ宮さんは今朝あった些細な出来事について話します。
聞いていた東くんは嚙みつき、まくしたてます。平手が飛んできて黙らされます。
東くんは帰宅すると小説を書きます。その日は思うように進みません。
一ノ宮さんがご飯だと呼びに来ます。
東くんは一ノ宮さんに一人でさっさと帰ってしまったことに怒っています。
一ノ宮さんは、
「いいんだよ それで じゃあな」
と言います。
東くんは一ノ宮さんが帰ってしまった理由がわからず、一ノ宮さんは東くんにはわからないかと思っているようです。
翌日、東さんは相沢さんをデートに誘おうとします。口にしようとした時一ノ宮さんが入ってきて言えずに終わります。
東くんはデートになんていつでも誘える、焦る必要なんてないと心の中で言い訳をします。
●ep.24王子の反乱
環くんが相沢さんに接するようになって、東くんは焦っています。ついこの前焦る必要なんてないと言っていたのに焦り始めます。
環くんに背中を押されるかたちで相沢さんをデートに誘います。
相沢さんは涙ぐんで、
「…はい。」
と言います。
●ep.25スクール♡スクランブル
一ノ宮さんは圭介がウザいという話しから東くんのデートについてちょっかいを出します。
相沢さんは浮かれています。全身が喜びと幸福感であふれています。
浜田さんは文芸部が廃部になりそうだと悩んでいます。運動場を見るとバレー部がいるのに気がつきます。カフェインくんがいるかもしれないと隠れてしまいます。3学期が始まり、カフェインくんとは言葉を交わしていません。そのことも気落ちする原因となっています。やっぱりカフェインくんを一目見たくてバレー部員の中を探します。すると、
「あれ 何してんの浜田さん」
と背後からカフェインくんに声をかけられます。浜田さんはまさか背後にいるとは思わなくて緊張しています。
カフェインくんは運動場にバレー部がいるのに気がつきます。
浜田さんは、
「ちっ 違うから!! 別に高橋くんいるかと思って見てたわけじゃないから!!」
と言います。自分からあなたの事が気になっています、と言っているようなものです。浜田さんは半泣きです。
カフェインは突然、
「浜田さん …あの よかったらなんだけど 俺たち付き合わない?」
と言います。
浜田さんは気持ち悪がられていると思っているのに、思いもよらないことを言われて思考が停止しています。
一ノ宮さんは回想しています。幼い日のこと、野呂先生に恋した時のことです。ぼーっと思い出していると野呂先生に、
「お 一ノ宮 今帰りか」
に声をかけられます。会いたかったのでうれしくて少し話をします。やっぱり好きだと、先生を見ると左手の薬指に指輪を見つけます。
●ep.26結婚するって本当ですか
野呂先生は結婚したと言います。
翌日、一ノ宮さんは机や東くんに八つ当たりします。
相沢さんは一ノ宮さんに野呂先生に好きだという気持ちを伝えようと言います。
一ノ宮さんは野呂先生に告白する決意をします。先生を待ち伏せます。しかし、気持ちは伝えず、三年間の感謝の気持ちを伝えます。
相沢さんは東くんは駐車場で結果を待っています。なんだかんだ言っても心配だったようです。
一ノ宮さんは東くんに明日から図書室に来なくていいと言い、相沢さんを送るよう言い、バイクで帰って行きます。
帰り道、相沢さんは東くんにひどいことを言ったと謝ります。
東くんは女心がわからないと拗ねたフリをします。それよりも、明日から放課後一緒にいる理由がなくなりどうしたらいいか考えています。どうしてこんなにも相沢さんと一緒にいたいのか考えて考えてひとつの答えにたどり着きます。
「一緒にいたい」この気持ちが恋なんだ
東くんは相沢さんに恋していることにようやく気づきます。
続きます。
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