相沢さん(相沢のぞみ)は気持ちが上に行ったり下に落ちたりして大変そうです。東くんと話す前は平坦な日々だったので楽しんではいるみたいです。
東くん(東司朗)は駅のホールでの相沢さんの告白が本当だったことを知ります。話しているうちに特別な存在のように思うようになり、まさかその人が自分のことを好きだと知ってどうしたらいいかわからない様子が面白いです。
うまく自分の気持ちを出せない性格の浜田さん(浜田まりん・はまりん)はカフェインくん(高橋卓也)とどう仲良くなっていくのか楽しみです。
●ep.12胸キュンってなあに
東くんは漫画の感想を文芸部の部員と話しています。
その横で相沢さんは無の状態で座っています。昼ご飯を東くんと二人で食べる貴重な時間が中庭は寒くなって来たので続けることが難しいと思っていたのに、東くんがいい場所を知ってるというので、期待して行ってみると文芸部の部室でした。ストーブがあるので寒くありません。しかし、文芸部の部員がいるので二人きりではありません。東くんに怒りを覚える反面、東くんの知らない部分を知ることができるので言いようのない感情がせめぎ合っています。
文芸部部長の浜田さんが入って来ます。浜田さんは相沢さんに部長としてかっこいい姿を見せたいようです。
しかし、相沢さんはそんな浜田さんのことを気にすることもなく東くんとしゃべっています。東くんにどうしてこの場所、理科準備室に文芸部の人たちがいるのか訊ねます。
東くんは文芸部は他部に部室を奪われ、自分が見つけた理科準備室にやって来て、活動するようになったと話します。
東くんは家から持って来た漬物を相沢さんにすすめます。
相沢さんは漬物を食べ、東くんは文芸部の部員がすすめた漫画を読んでいます。
東くんは、
「……相沢さん 胸キュンって…なんだろう」
と言います。そこから胸キュンについて話します。
相沢さんは妄想を始めます。
東くんは相沢さんの照れた表情にドキドキし、向けられる表情ひとつひとつに目を奪われます。
相沢さんは漬物ごちそうさまと言うと、東くんは喜んでもらえたと感じ、ここが僕の一番好きな場所だから相沢さんにも楽しんでほしいなと思ったと言います。
相沢さんは、
「私はどこでも東くんと一緒なら楽しいわ」
と言います。
相沢さんと東くんは互いの言葉にキュンとします。
●ep.13好きになってくれますか?
相沢さんは自宅の前で弟を取り合う2人の女子生徒に会った話をします。女の子を泣かせる弟を心配します。
東くんはモテる男の気持ちを知るにはと環くんに相談します。
相沢さんの質問に環くんが答えます。環くんが答えていくと相沢さんは呆れてしまいます。
相沢さんの心の温度が下がっていくのに気がつかない環くんに代わって東くんがなんとかこれ以上悪くさせないために懸命に理屈を展開します。
しかし、東くんは環くんをフォローできず、相沢さんをはっきりと怒らせていると感じます。
相沢さんは東くんの理屈を聞いて、自分が告白したことを忘れていると判ります。くやしいので東くんに反論します。
東くんはあくまで僕の意見だと譲りません。
環くんが二人の間に入り、場を和らげます。話を変え、東くんに相沢さんをどう思うか訊ねます。
相沢さんは環くんが訊きたいことを言ってくれて気持ちが上がります。
東くんは急にどう思うかと言われ、躊躇してから、
「…ぼ 僕にとっては なんでも話せる …唯一の女子だ」
と言います。
相沢さんは唯一と少しだけ特別感を出してくれたことに嬉しさがこみ上げます。
相沢さんの弟の話は解決しませんでした。鐘が鳴り教室に戻ります。
相沢さんは東くんにさっきは悔しくて反論したと言い、東くんは相沢さんの言う通り理屈ではないと言います。
東くんと話す相沢さんの表情を見て環くんは何か発見があったようです。
●ep.14文系女子は塔の上で踊る
浜田さんは恋なんてしないと思っていました。しかし、ある出来事を境にある男子のことを目で追うようになります。興味のないフリをして東くんからある男子についての情報を得ようとします。
浜田さんはその男子はカフェインと呼ばれていることを知ります。相沢さんと東くんがカフェインくんについて話しているのを聞き耳を立てて内容に一喜一憂しています。冷静でいたいのに心がそうさせてくれなくて言わなくてもいいカフェインくんのことについて顔を真っ赤にして言い訳するように言います。
相沢さんと東くんは、急にどうした? と驚きつつも黙って浜田さんの話を聞いています。
浜田さんの後ろに話していた張本人カフェインがいて、浜田さんが気づき恥ずかしさのあまり逃げ出してしまいます。
●ep.15東くんは忘れてる・前編
相沢さんはジレンマを抱えています。
東くんがどうやら告白したことを忘れているらしく、恋心に気づかず無神経な発言を繰り返すことに穏やかではいられません。でも、告白について確認し返事が望まない結果になっては昼ご飯さえなくなってしまうと困っています。
いつものように東くんは話しています。
相沢さんは大きなため息をつきます。
東くんは相沢さんの樣子に異変を感じつつも気づかないフリをします。
相沢さんは浜田さんに東くんが告白したことを忘れていて悩んでいると言います。
東くんは相沢さんが元気がないので、また何か余計なことを言ってしまったのかと心配します。自動販売機の前で相沢さんを見かけます。元気がなく見えるのでどうしたのか心配していると言います。
相沢さんは、
「……東くん 私たちが出会った日のこと覚えてる?」
と言います。
東くんは、
「? うん 収穫祭の準備中。」
と言います。
相沢さんはびっくりします。
相沢さんの反応に東くんは、
「ーー ああ 覚えてないかな 僕たち1年生の時少し話したことがあるんだけど」
と言います。
相沢さんが驚いたのは東くんを好きになったのがその時だったので、東くんがその時のことを覚えていたからです。相沢さんは嬉しさがこみ上げてきます。
東くんは相沢さんが急に元気になって何がなんだかよくわからないようです。
東くんは昼ご飯で理科準備室にやって来ます。ストーブの前で暖を取っていると、浜田さんがやって来ます。
浜田さんは、
「あんた うちののぞみんを振るなんてどういうこと?」
と言います。
東くんは思ってもいないことを言われ、
「………は?」
と訊き返すと、
「しらばっくれんな のぞみんから聞いたわ 駅のホームで断ったんでしょ のぞみんの告白」
東くんは初めて駅のホームで相沢さんと会って話したときの記憶を呼び起こします。あの告白はからかわれただけ、冗談だったのではと思い返します。しかし、相沢さんと話すようになって彼女がそんな冗談を言う女の子ではないということもわかっています。結果、東くんは、俺、相沢さんをフッたの? と自分に問いかけます。そして急に相沢さんを恋の対象として意識してしまいます。
●ep.16東くんは忘れてる・後編
東くんは相沢さんが今はどう思っているのか気になります。
相沢さん普段通り東くんに接しています。
東くんは普段、相沢さんとこんなにも近い距離で接していたのかと意識してしまったせいで冷静ではいられません。
会話の中で相沢さんが、
「あはは 東くんメガネなのにはそれなんだもの ほんとガッカリがすぎるわー」
と言って、東くんが仮にもし好きな相手だとしてこんなことが言えるだろうか… 、という場面あって笑ってしまいました。
期末試験が終わります。
東くんは相沢さんに会えていないのでさみしさを感じています。
相沢さんは東くんに会えていなくて禁断症状で体が震えています。
東くんは相沢さんを見つけて声をかけます。相沢さんは久しぶりに東くんに会えて嬉しそうです。
東くんは相沢さんについていろいろ考えていたのに会ってみると、今こうして仲良くしてくれるならいつもの自分でいいかもと考えます。
そして、日常に戻りいつもと変わらぬ日々を過ごし、2学期が終わります。
終業式、東くんは勇気を出して相沢さんに、
「ぼ 僕は 休日はいつも午前中に図書館で本を借りて駅前の喫茶店でお茶をしてかえるんだ よかったら 相沢さんもどうかな」
と冬休みに会わないかと誘います。
相沢さんも東くんも顔が真っ赤です。
続きます。
ろびこ 僕と君の大切な話 3巻
(アマゾンのサイトに移動します)
0 件のコメント:
コメントを投稿