2023年7月28日金曜日

可歌まと 狼陛下の花嫁 17巻

●第89話

夕鈴は先日行われた賞月の儀式(しょうげつのぎしき)について話を聞いています。中でも柳方淵が語る儀式での陛下の様子はかっこよさが伝わって興奮しています。柳方淵が陛下のことが大好きなのがわかり、陛下が以前とどこか変わられたかと思うかと訊ねます。

柳方淵は夕鈴の質問の意図がわかりかねています。

夕鈴は視線を感じます。恵紀鏡(けいききょう)がじっと夕鈴を見つめています。

夕鈴と恵紀鏡は周りの官吏が見て奇妙な二人のようです。

柳方淵は夕鈴の質問が気になり、歩きながら陛下についてと、陛下に忠誠を誓った出来事について思い出します。

恵紀鏡は何か起こるのを待っているのか起こそうとしているのか、何か仕掛けそうな雰囲気です。

夕鈴は奇妙な目でじっとどこかを見つめている恵紀鏡に何か探られていると感じます。陛下の素の姿、夕鈴の出自、知られてはマズいことだらけなので気をつけなくてはと警戒します。


夕鈴は李順から政務室へ行くのを日課にするよう告げられます。

陛下は夕鈴が政務室に通うのは楽しいかと訊ねます。

夕鈴は、

「皆とお喋りできるのはやっぱ楽しいですね」

と応えると、陛下は夕鈴のほっぺたを咬みます。

夕鈴は驚いて、

「!? へーか 今 なんでほっぺ咬んだ!?」

と言います。

陛下はなぜ夕鈴のほっぺを咬んだのかわからないようです。

この後狼の陛下が多くなっていきます。



●第90話

陛下は何が不満なのか咬みグセがついてしまいます。

夕鈴は政務室でも咬んだりしないか注意しています。陛下ばかり注意を向けているわけにはいきません。恵紀鏡は要注意人物です。

氾水月は柔らかな空気をまとって夕鈴に話しかけます。変わらず面白い人物です。夕鈴と会話を終え、陛下に捕まって話す氾水月がさらに面白いです。

陛下は咬むと夕鈴が反応するので楽しくて仕方ないようです。



●第91話

氾紅珠について描かれています。どうして創作に没頭しているのかわかりました。

氾紅珠は今この時間がいつまでも続いてくれることを願っています。氾家の娘として生まれたから覚悟はしています。望まない婚姻など来なければいい、後宮に入れようとする父の考えが変わらなければいいと思っています。夕鈴が気にかけてくれることが嬉しいようです。妃と同じように気にかける柳方淵も自然に笑みがこぼれてくる人物です。

氾紅珠は明るい人生を歩んでいって欲しいです。



●第92話

陛下は飢えが満たされないようで、夕鈴はその正体がわからず、ちょっとしたズレのようなものを感じていて見つけてあげたいと思っています。


元重臣の長老たちは陛下の振る舞いを憂いています。恵紀鏡は長老たちの会話を聞き妃はいなくならなければいけないと強く感じます。


政務室の前では夕鈴と恵紀鏡はどうすれば勝敗がつくのかわからないたたかいを繰り広げています。


周宰相が政務室から出て来ます。周宰相は夕鈴の足元に何かを見つけます。取り上げて見てみると呪符のようなものです。

夕鈴は恵紀鏡の仕業だとすぐにわかります。メラメラとこみ上げる怒りを抑え、証拠の品で見つけ次第恵紀鏡をたたきのめすつもりのようです。

周宰相は恵紀鏡を呼び止め、祖父の恵采(けいさい)近々挨拶に伺いたいと伝えるよういいます。


後宮で陛下は夕鈴の表情が険しいことに気がつきます。



●第93話

夕鈴は妖怪妃という不名誉な呼び名を払拭するため、恵紀鏡と話をつけるため闘志に燃えています。


周宰相は長老衆に会っています。


恵紀鏡は呪符を妃の額にどうやって貼ろうか思案しています。

夕鈴は恵紀鏡を見つけ話しかけます。


周宰相は妃に対し変な動きをするなと忠告します。

長老は王のため国のため妃がどのような方なのか知らねばならないと言います。


夕鈴は恵紀鏡に呪符を取り出し覚えはないかと言います。

呪符が効かないとわかり、恵紀鏡は敗北を確信し涙します。

夕鈴はあまりにあっけなくて恵紀鏡慰めようとします。

近寄る夕鈴の額に恵紀鏡は呪符を貼りつけます。

夕鈴はせっかく冷めた怒りが再燃します。


周宰相は妃を失えばこの国がようやく得たものを失うことになると言います。


夕鈴が呪符について問いただそうとしているときに、陛下がやって来て、夕鈴を抱きしめます。

陛下は夕鈴の額呪符を手に取ります。冷たい目で恵紀鏡を睨み、

「…なんだ? これは」

と言います。

夕鈴は陛下の手にある呪符を取り返し、

「これはっ 魔除けについて教えてもらっていたのですよ!」

と恵紀鏡をかばいます。それらしい言葉を並べ陛下の背中を押し、その場を去ります。


「―――――…君は 何に対しても優しすぎるのではないか」

夕鈴は陛下が恵紀鏡をかばったことをわかっていたので、言い訳してみせます。


その後、恵紀鏡は夕鈴に普通に話しかけて来ます。

夕鈴は納得がいかないようです。なぜ平気な顔をして話しかけられるのでしょう。

恵紀鏡は祖父から話を聞いて、妃は只者ではないと考えるようになります。



●第94話

夕鈴は蘭瑶にからかわれます。涙目で見捨てないでくださいとお願いします。

陛下は夕鈴を見つけ、晏流公と徐克右の武術稽古が終わったから顔を見に来たと言います。

晏流公は夕鈴を見つけ駆け寄ろうとします。途中で派手に転んでしまいます。

夕鈴は血相を変えて晏流公のもとへ走ります。


蘭瑶は活き活きと笑う晏流公見て陛下に、今の思い、これまで抱えていた思い、夕鈴への思いを打ち明け感謝します。

陛下は蘭瑶の言葉に毒がないことがわかり、夕鈴のすごさを改めて感じます。


夕鈴は妖怪妃という呼び名を受け入れます。考えを改めることにしたようです。

李順は夕鈴が前向きに開き直ったと捉え、たくましくなったと思っているようです。

続きます。




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