中華風の王国白陽国(はくようこく)が舞台の物語です。
狼陛下(珀黎翔・はくれいしょう)は汀夕鈴(ていゆうりん)に気持ちを隠すつもりはないようです。
しかし夕鈴は偽物の妃なので陛下の言葉は演技で本当の気持ちではないと必死に気持ちを押し殺しています。
面白い関係が続きます。
●第9話
妃への贈り物が増えます。
陛下は良好な関係を築いて取り入った方が得策だと思い始めたと分析します。
李順は氾(はん)家当主が挨拶したいと申し出があったので時間を作ると陛下と夕鈴に伝えます。氾家は夕鈴に刺客を送ったり、毒を仕込んだりした疑いがある家です。妃に贈り物をしてきたので方向転換したのだろう、表向きは良好な関係を築いておいたほうがいいと言います。
陛下は夕鈴に氾という人物は何を考えてるかわからないから油断するなと言います。
夕鈴は陛下がこんな風に言うのも珍しいので、相当な危険人物なのだと警戒します。
氾大臣に会う日、陛下が急な公務で遅れてしまい、夕鈴は一人で会うことになります。
現れた氾大臣は表情豊かな柔らかい物腰の人物でした。
夕鈴は構えて氾大臣と会う場にやって来たのに想像していた人物とは違ったので拍子抜けしてしまいます。
夕鈴は後宮に戻り陛下がやって来て氾大臣の印象を伝えます。
陛下は夕鈴に油断するなと言ったのに良い印象を抱いたという言葉に少し残念そうな表情をします。
夕鈴は疑うことばかりの陛下の言い方に腹を立てます。
後日、夕鈴は氾大臣と再び会う機会を得ます。
話していると、贈り物の箱のフタが開いていて中から毒ヘビが出てきて夕鈴を襲おうとします。
氾大臣は夕鈴をかばいヘビに嚙まれてしまいます。
陛下が部屋に入って来て、夕鈴の無事を確認し、氾大臣の怪我の手当てを指示します。
後宮で李順は事件の報告をします。
夕鈴は氾大臣を疑ってしまったことを反省します。
陛下は夕鈴が無事だったことが何よりもよかったと言います。
夕鈴は氾大臣が陛下と雰囲気が似てる気がして少し気が緩んだんだと言います。
陛下は氾大臣が自分と似てるから信用できないと夕鈴には口にせず心の中で思います。
●第10話
氾大臣は娘氾紅珠(はんこうじゅ)を送り込みます。
夕鈴は李順から氾紅珠と会うよう言われます。
氾紅珠は陛下の正妃の第一候補と言われている人物です。
李順は夕鈴に指令を出します。
「陛下唯一の妃としてボロを出さず つけこまれる隙を見せず けれど突き放さず! 良好な交友関係をお築き下さい!」
とても難しい要求です。
夕鈴は氾紅珠に会ってみるとあまりの美少女に怯んでしまいます。立ち居振舞いに魅了されてしまい、次会う約束をしてしまいます。
後宮で夕鈴は陛下に氾紅珠のかわいさを力説します。
陛下は夕鈴を引き寄せ、
「私は君がいればそれでいい 他の女の話などするな」
と狼陛下の雰囲気で話します。
夕鈴は陛下の言動に慌てて距離を取ります。演技なのに本当に言っているように思えて心臓の鼓動が速くなってしまいます。
次に会うと氾紅珠は夕鈴に琴を披露します。
琴の音色に驚き、衣装映えする容姿に、良い妃のお手本が目の前にいて圧倒されます。
夕鈴と氾紅珠のところに陛下がやって来ます。
陛下と氾紅珠が二人で話している光景を眺めて、すごく自然で、自分が陛下の横にいるのはふさわしくないと感じます。
揺れる心を抱えて数日後、夕鈴は陛下と氾紅珠が寄り添っている場面を目撃してしまい、いたたまれなくなり逃げるように走り出します。自分は臨時の花嫁でいずれ本当の妃は他の人がなる。わかっていても心が言うことをきいてくれません。
陛下は慌てて夕鈴を追いかけます。追いついて、
「君が私の妃だ」
と言います。
陛下の言葉を聞き、夕鈴は腰を抜かしてしまいます。
氾紅珠は陛下を二度間近で言葉を交わす機会を得て、狼陛下の花嫁になりたいという思いが大きくなります。
●第11話
氾紅珠は夕鈴に会う度に陛下に会う機会を求めます。
夕鈴は李順からの指令と陛下への思いで悩みます。
次に氾紅珠に会った時、陛下に会うのは難しいと返事をします。
紅珠は取り乱します。
夕鈴は落ち着かせようとします。橋の上で氾紅珠が取り乱すので、橋から落ちそうになるのを庇い橋から落ちてしまいます。
池に落ちた夕鈴を陛下が助けます。
陛下は氾紅珠に状況の説明を求めます。狼陛下で問い詰めるので氾紅珠は怯えてしまいます。
夕鈴が、
「ちがっ 陛下! っ私が 一人で勝手に足を滑らせました! 怒らないで下さいっ 怖い!! 大丈夫ですから!」
と言い陛下を落ち着かせようとします。
陛下は夕鈴の言葉で少し冷静になり、夕鈴が無事だとわかり抱きしめます。
夕鈴は氾紅珠にやさしく言い聞かせます。
氾紅珠は陛下への思いはなくなり、陛下から助けてくれた夕鈴への思いを大きくします。
●第12話
夕鈴は休暇をもらい久しぶりに家に帰ります。
李順から監視付きという条件で外出を許可してもらいます。
夕鈴は喜びます。しかし、監視役の人が陛下だとわかりなんだか複雑な思いで家に帰ります。
幼なじみの几鍔(きがく)、弟の汀青慎(ていせいしん)が登場します。
●第13話
几鍔が陛下に絡んで、夕鈴が青ざめます。
陛下の甘い台詞に、ときめくのを抑えようとする夕鈴が面白いです。
可歌まと 狼陛下の花嫁 3巻
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