ヨナたちは水の部族の地の問題を解決するため行動し、麻薬を水の部族の沿岸部にばら撒いている密売人にたどり着きます。
ヨナと水の部族長の娘リリ。二人の頑張りがどういう展開になるのか楽しみです。
ヨナ達は水の部族の地の沿岸部の治安が悪いと聞き、港町の四泉(シセン)にやって来ました。
ジェハは町を歩いていると、声をかけられ、店で勧められた酒を飲むと、酒ではなく麻薬で倒れてしまいます。
キジャ、シンア、ゼノがジェハの気配がおかしいと感じ、倒れているジェハを見つけます。
ジェハは目を覚ますと、部屋にはシンアしかいなくて、ヨナ達が昨晩ジェハが行った店を調べるため出掛けていることを知ります。
ヨナ達はジェハが倒れていた場所のあたりを捜索します。川に浮かんでいる人がいても誰も驚くことはなく、道では叫んでいる人がいても気にかける人もいません。
ヨナはこの町全体がどこか変だと感じています。
四泉に住んでいる男に話しかけられます。この町には長居するな、と言われ、南戒(ミナミカイ)の商人が水の部族の港町にナダイという麻薬を持ち込んでいるという話を聞きます。
ナダイを排除するためヨナ達は行動します。
ヨナ達を尾けている人物がいます。水の部族長アン・ジュンギ将軍の娘リリです。
リリは七人で行動している怪しい連中を見たと、お付きのアユラとテトラに言います。
リリは水の部族の地からナダイをなくすため父親である水の部族長アン・ジュンギ将軍になんとかするよう言ってみても何も行動に移さないことにがっかりし、それなら自分が水の部族を救ってみせると考えています。
仕方がないとアユラとテトラはリリに従い、四泉の港で怪しい七人組を探し始めます。
あっさりと七人組は見つかります。
リリはアユラとテトラにあれが言ってた怪しい七人組だと言います。
しかし、テトラはリリの言う怪しい七人組はしっかりリリを見てると尾行しているのがバレていますと言います。
ヨナは四泉の港に来てから視線を感じていて、リリの存在をしっかり把握しています。何もしてこないから警戒はしていません。
リリ達は慌ててその場から逃げます。
アユラはよく頑張りました、今日は宿をとって明日水呼に帰りましょうと言います。リリに危険なことをさせたくないようです。
リリは、自分は父親とは違う、自分が水の部族の危機を救うんだと考えています。部屋の窓から外を眺めていると、ヨナ達が店に入っていくところを目撃します。ヨナ達を麻薬の密売人だと思っているリリは一人で、宿を抜け出し後を追います。
ヨナ達が入っていったのは酒場でした。
リリは麻薬密売の経路を突き止めれば、父も動いてくれるかもしれないと勇気を出して酒場に潜入します。恐々店内を見渡すと別段危険な感じはないことがわかり、ヨナを探します。
ヨナは踊り子として舞台で踊っています。
リリはヨナしか見えていなくて近づこうとすると、客の一人とぶつかってしまいます。リリは手を掴まれ、ふりほどくと今度は肩を掴まれ鼻血が出るほど思いきり殴られてしまいます。顔を殴られたのが初めてで恐怖で立ち上がることすらできなくなります。
男はもう一発リリを殴ろうとします。
舞台の上にいたヨナはリリを救うため、男に飛び蹴りを食らわします。
それをきっかけに店中の客が大暴れしだします。ハク、キジャ、シンア、ジェハが動けなくなる程度に痛めつけます。
リリは店の隅で泣いています。ヨナはリリを抱きしめ、もう騒ぎは収まったと言います。
店の外に出てリリは落ち着きます。冷静になって水の部族長の娘なのに怖くて泣いてしまったことを恥ずかしがります。ヨナを見て助けてくれたし、密売人ではないのかもしれないと考えていると、ヨナの方から、
「あなた 名前は? 私達をずっと見てたわよね? 訳を聞かせてくれる?」
と尋ねられます。
尾行してたことがバレていて、取り繕えないけれど虚勢を張って、
「自分から名乗るのが礼儀ではなくて?」
と言います。
ヨナが名乗ると、リリは、
「緋龍城の失踪した姫の名ね」
と言い出し、皆を動揺させます。ユンが名前が一緒だからシャレで姫ってあだ名で呼んでると胡麻化します。
リリを探すアユラとテトラがやって来ます。リリの頬が腫れているのを見つけると笑っていたのに急に戦闘態勢に入ります。リリがヨナ達に助けられたというと、すぐさま、
「これは とんだ ご無礼を リリ様がお世話に」
と深々と頭を下げお礼を言います。
ハクはアユラとテトラがリリ様と言ったことに聞き覚えがあるはずが思い出せません。
アユラとテトラもハクの顔を見て、どこかで見た覚えがあるのに思い出せません。
アユラとテトラはリリを連れて宿に戻ります。明日は水呼に帰りましょうというテトラにリリはもう少しここいると言います。
翌日、リリはヨナに会いに行きます。
ヨナ達は野宿をしたと言うと、リリは滞在している宿に泊まりなさい、とヨナ達と連れて行きます。
ハク、キジャ、ジェハはジェハが麻薬を呑んだ店、水麗(スイレイ)に潜入捜査に出かけます。
ヨナは久しぶりに女同士で話が出来て楽しそうです。
リリが同じ年頃の子と話す姿をアユラとテトラは微笑ましく見ています。
ハク、キジャ、ジェハが水麗でこの店の主の名と特徴を特定します。名前はヒョウ。額に傷のある男です。
ヨトとリリは話が尽きず、テトラがお茶とお菓子を用意するため席を外します。
ヨナがユン達も誘うと言うと、リリはテトラに人数が増えると言いに行きます。ヨナもリリについて行きます。
テトラがお茶菓子を持ってリリの元に戻ろうとすると、どこから話し声が聞こえてきます。耳を澄まし聞こえてくる会話は密売人、今回に事件の主犯と思われる人物のものでした。
詳しく知りたいけれど、リリの安全が最優先のため、この宿から別の場所へ移らないといけないとテトラが行動しようとしたら、密売人の仲間に見つかり、刺されてしまいます。
ヨナとリリはちょうどその場を目撃してしまいます。
密売人は二人を始末するよう部下に命じます。
ヨナは持っていた剣で戦おうとします。一人は戦闘不能にします。しかし、二人目にヨナは背中を斬られてしまいます。
斬られてもヨナはリリの前に立ち、戦うことを止めません。
リリはそんなヨナの自己を犠牲にする姿に涙します。ヨナのように自分もなりたいと強く思います。
続きます。
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●関連リンク
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