野球は一旦休憩です。
コウ、コウの自宅のお隣に引っ越してきた若葉にとても似ているあかね、あかねをみて動揺する赤石と四姉妹の父清次、特に大きな反応を見せない青葉、青葉にそれとなくアプローチする東、などなどゆったりとしたテンポで展開していきます。
東がコウに言った、
「シンドイな、おまえ達…」
の言葉が思い出されました。
東はあえて青葉とコウのそれぞれに、
「つきあうなら青葉しかいない」
って言ったのは、素直に感情をださない二人の本当のところを知りたいからなのでは?と思いました。
コウと青葉の二人を繋いでいた若葉。
青葉のコウに対する気持ちはどうなんだろう?
青葉にとってコウは、一緒に遊びたい姉の若葉を独占する嫌なやつだと思っていたのに、自分の理想とするピッチャーに近づきつつある存在です。
好きな男のタイプを聞かれると、
「160キロのストレートが投げられる男」
と答えていた青葉はコウを意識しないはずはありません。
若葉の、
「奪っちゃダメだからね」
の言葉と若葉の好きな人をに好きにならないように、好きなことを懸命に隠しているように感じます。
コウの青葉に対する気持ちもよくわかりません。
青葉は家族のように思っているのかな。
自分の大好きだった女の子の妹。
当然今でも若葉を想い続けているけど、若葉の夢を実現させるために始めた野球は、いつしか甲子園のマウンドにたつことができない青葉のためという意味合いも出てきました。
このままでは本当の家族にはなれません。
若葉の夢を実現したあとにコウのはっきりした気持ちが明らかになりそうな気がします。
コウがもらったチョコレートの数って本当はいくつだったんだろう。3個?2個?1個?なぜ4個って言ったんだろう。解決しなかったので気になります。
カバーの袖に描かれた下校するコウと青葉は何を話しているんだろう。コウが何か叱られているのでしょうか。
それとも、腹が減ったから何か食べて帰ろうとコウが言って、
「今日はあんたがおごりなさいよ!」
と青葉が言ってるところなのでしょうか。
いつもは人物だけなのでこういう背景が入ったイラストはうれしいです。
あだち充 クロスゲーム 12巻
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