2018年1月12日金曜日

鳥山明 鳥山明○作劇場 VOL.1

 デビュー作からDr.スランプの連載中に描かれたものを集めた短篇集と、短編の後にその作品を描いていた頃のエピソード「これをかいていたころのわし」を掲載していて、ひと味加えてくれているところがうれしい短篇集です。




ダントツで人気のなかったデビュー作「ワンダー・アイランド」はキャラクターの描写が手塚治虫によく似ています。面白いかといえばそうとは言い難いです。



続いて描かれた「ワンダー・アイランド2」もあまり人気がなかったようで、1年間、500枚くらい描いて修行したそうです。



それから女の子を主人公にして描いたのが「ギャル刑事トマト」で、後のDr.スランプの原形になったそうです。

このあたりですでにDr.スランプに登場するキャラクターデザインの原形がほぼ決まってきているようです。



愛読者賞のためにサインペンで描いたという「POLA&ROID」ニコチャン大王やアラレちゃんも登場しています。実用性に乏しい超能力や殺傷性のない攻撃がかわいらしくて好きな作品です。



2度目の愛読者賞に描いた一つ目の話がボツになり必死になって描いたという「MAD MATIC」ムヒという小さな女の子の動きがかわいいし、画に迫力を感じます。



愛読者賞で正月返上で描いた「CHOBIT」は人気がなく、くやしかったからもう一度「CHOBIT2」を描いたけど、残念ながらこれもあまり人気がなかったようです。 田舎者が都会に出てきて見るものすべてに驚いたあげくに、用途を間違って様式便器をお風呂だとか、Dr.スランプのニコチャン大王が宇宙船だといって乗り込み、下水に流されてしまったりするギャグがたまらなく好きです。



ここから鳥山作品が始まったということを知ることができてよかったです。




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