2017年11月28日火曜日

ななじ眺 ふつうの恋子ちゃん 4巻

夏目恋子はいよいよ気持ちに余裕がなくなってきています。
姉愛子を二宮剣が女の子扱いし、愛子がかすかに反応しているのを恋子は見逃しません。
恋子はとっさに、
「こいつ あげないよ」
と愛子に牽制します。でも自分の口からでた言葉にびっくりもします。
剣は恋子の言葉を頭の中で繰り返して喜んでいます。


恋子はバイトを終え、帰ろうとする恋子を引き止めて、さっき言ったこと忘れて、と言います。
剣は、
「…いいよ 夏目さんので」
と照れながら言います。
もう相手を気持ちはつながっているのも同然なのに、ふたりは核心には触れず、話題を変えます。あと一歩が歩み出せません。


翌日、学校の下足室で二人は会います。
剣はまわりを見渡し、誰もいないのを確認して、恋子に小声で、
「おはよ」
と言います。
恋子はそんなふうにする剣を見るだけでドキドキしています。
「同じクラスなんだから 挨拶ぐらいはもうアリなんじゃないの」
と恋子は剣にまたかわいくない言い方をします。
剣はそれすら楽しそうに、
「あ そか! おはよ」
と言います。
恋子の体温は上がり、朝から大変そうです。
恋子は剣に対して「ふつう」でいられないことを認めてしまいます。


もうすぐ修学旅行です。
先生は自由行動の班決めを行うと言います。
班は好きな者同士で組むのではなく、出席番号順に強制的に決められてしまいます。
幸運にも恋子と剣は同じ班になります。
恋子と剣は心の中で、神様ありがとう、と叫んでいます。
同じ班になった女の子は剣と仲がいいようで、恋子は心がザラザラします。


学校で剣と話さない恋子は、もの足りなさを感じます。もう見てるだけじゃ足りないようで、なにかメッセージを送ろうと考え、桜の写真を送ります。
すぐに剣から、どこ? とメッセージが返ってきます。剣が会いに来てくれます。
恋子はうれしいやら、申し訳ないやらで、ゴニョゴニョ言っていると、剣は、
「なんか 夏目さんが足りなくて」
と言います。
恋子は剣と気持ちが同じだと思い、少し素直に自分の気持を明かします。
他愛ない会話が続きます。どうでもいいことを話しているのがとても楽しそうです。
話していると、剣は呼び方について恋子に言います。
剣は夏目さんじゃなく恋子ちゃんと呼んでみます。
恋子はあんたじゃなく、二宮くんでもなく、剣くんと呼んでみます。
二人は恥ずかしそうに何度も互いの名前を呼び合います。
足りなかったものが満たされただろうなと思います。


恋子は剣のことを学校で何の照れもなく剣くんと呼べるよう練習します。
恋子は眼の前にいると意識しすぎて剣のことを剣くんとは呼べません。
剣も恋子のことを恋子ちゃんとは呼べません。
下の名前で呼べないまま、時間が過ぎていきます。


修学旅行前日、親睦会をしようということで、班になったみんなでお菓子を買いに行きます。
みんなでスーパーに行くと、剣の母親とバッタリ出くわします。
恋子は剣の母親に対して誰よりも緊張しています。
恋子は剣の母親と話せず店を出ます。
帰り道、剣は恋子に、
「…そのうちさ うちにおいで その頃には『彼女の恋子ちゃん』って紹介できたらいいなぁ」
と言います。剣はみんながいなければ、母親に恋子を紹介したかったんだろうな思います。
恋子が剣の母親に紹介される日は来るのかな?


修学旅行です。
新幹線で移動中、恋子と剣は、ほとんど同じような気持ちになっているというのに、なんで私たちは付き合ってないんだ? と思っています。
行く先々でも考えていることは同じです。


お風呂からでると、剣は恋子を先輩に教えてもらった二人きりになれる場所に連れていきます。
恋子と剣はいい雰囲気になるのに、先生に見つかり叱られてしまいます。
剣のファンは剣に恋子との関係を聞きます。
剣は恋子のことを考えて、友達だと弁解します。
恋子は剣の言ったことを否定したくて、みんながいる前で、
「剣くん 付き合ってください」
と勇気を出して言います。
剣はどうするのでしょうか?
続きます。





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