美味しいチャーハンご用意しています!!世界一の料理人を目指す熱烈駆け出し娘・ハナちゃん。彼女はある日、楊貴妃と名乗る幽霊と出会う・・・!!横浜中華街を舞台に二人のコラボレートはいかなる美味を生み出すのか!?
ハナちゃんこと中村華子は、横浜中華街の名店「満点大飯店」で働く見習い料理人。世界一の料理になることが夢という彼女はある日、楊貴妃と名乗る幽霊と出会うのだった。中国唐代の皇妃だった楊貴妃は、幽霊となって現代まで旨いものを食べにきたらしい・・・四千年の味を知る気まぐれ皇妃と元気が取り柄の熱烈娘、二人が作りだすチャーハンの味とはいかに?美味が幸せを呼ぶ、チャイナタウン・ファンタジー!!
普通のチャーハン、鳴門金時のチャーハン、ワカメのチャーハン、ツツジの花のあんかけチャーハン、みんなで一緒に夏のさわやかカレーチャーハン、姉ちゃんのオムチャーハン、楊貴妃も大絶賛!!美肌チャーハン。
こういった風変わりなチャーハンが登場します。
チャーハンを通じて人々を元気に、幸せにするという作品です。
一見、チャーハンの具材になりにくいんじゃないかという素材で作るチャーハンの数々はレシピが掲載されていて実際に家庭で作ることもできるようになっています。
世界一の料理人を目指し横浜中華街にやって来た中村華子(ハナちゃん)は満点大飯店という有名中華料理店で下働きをしています。
この店のオーナーはハナちゃんの親戚なのだけれど、彼女はどんな人物なのか知りません。オーナーはハナちゃんが横浜に来て一番身近に挨拶を交わす人物なのですが、修行の邪魔にならないように本当の姿を言わずにいるのでした。
ハナちゃんは満点大飯店で働くようになってから3ヶ月が経ちます。
あいかわらず皿洗いや食材の皮むきといった仕事のみで、料理を作りたいけどその機会を与えられることはなく、賄いさえも作らせてもらえない日々が続いていました。
そんなハナちゃんの姿を見ている幽霊の楊貴妃はあることを思いつきます。
少ない給料で昼食を何にするか決めかねているハナちゃんのところに幽霊の楊貴妃がやってきて、手を引きどこかへ連れていこうとします。
着いたのはチャーハンが評判の上海亭というなの小さな中華料理屋。
その店の主人で料理人のおじいさんは肩を壊してしまって鍋を振ることができなくなってしまい店を休業していました。
跡継ぎもいないので店をたたもうかとおばあさんと話しているところにハナちゃんは楊貴妃(ハナちゃんと限られた人間にしか見えません)に連れられてやってきます。
使い勝手のいい厨房を見て、料理を作るために厨房を貸してほしいとお願いするのですが、いきなりやってきてずうずうしとおじいさんは断ります。
しかし、ハナちゃんはくじけません。
毎日休憩時間は上海亭に行き、おじいさんに怒られながらも店の掃除をしたりして一ヶ月近く通い続けます。
楊貴妃はハナちゃんにおじいさんの鍋に触ってみたらと言われ、振ってみるとすごく使いやすい鍋だとハナちゃんは感想を漏らします。
その鍋は並の男でも使いこなせない重さで、おじいさんはハナちゃんが片手で軽々と鍋を振るところを目撃し、チャーハンを作らせます。
試食するとおじいさんは無言で店の外へ暖簾を持って出て行き、店を再会することをおばあさん、ハナちゃんに告げます。
こうしてハナちゃんは休憩時間の二時半から四時半まで上海亭でチャーハンを作ることになりました。
上海亭はチャーハンが美味しいと評判の店で、ハナちゃんが試みる食材で見事なチャーハンを作り上げ客が満足しさらに店の評判が上がっていくのでした。
満点大飯店のオーナー、華道家、ハナちゃんの妹の紀子、楊玉環、を元気にし、道具、心のこもった料理の大切さを学んだハナちゃんでした。
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