緑峰山の天狗の娘・秋姫は、下界で母親と暮らしながら中学校に通っている。お山で修行にはげむ幼なじみの瞬ちゃんから、天狗になるための修行をするようにいわれるが、断り続ける毎日だ。そんな秋姫の心の中は、同級生の“タケル君”のことでいっぱいなのだが…。ヘンテコ青春ファンタジー、第1巻。
秋姫は人間の母と天狗の父を両親に持ち、他の子に比べて力が強いこと、見えないものが見えること以外はごく普通の女の子です。
本来なら、お山で暮らし、天狗の修行をいけないのですが、天狗になりたくない秋姫、強制して娘に嫌われたくない康徳様(秋姫の父親)、お山の子になってほしくない母親との妙なバランスで人間の生活を送ることができています。
天狗の父親をはじめ、口は悪いけど、秋姫が困ったときはいつも側にいて助けになる榎本瞬(次郎坊)やキツネの三郎坊、タヌキの四郎坊、ウサギの五郎坊といった眷属、他のお山の天狗たちが他にははない一風変わった個性的な雰囲気を作りだしていて面白いです。
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