三鷹さんの早とちりで不幸にも明日菜さんとの結婚話が、後戻りできないところで判明します。
音無響子もケジメをつけてさようならと言った三鷹さんに、真相がわかった後、どう振舞えばいいのか、何と言っていいのかわからないぎこちない感じの二人がとてもよかったです。
そんな一生の不幸が一度にやってきたようなどん底の三鷹さんなのに、五代裕作に会い、励ましの言葉を言ったりします。三鷹さんはいい人過ぎます。
不幸の真っ只中にいる三鷹さんでしたが、明日菜さんは女性として一番大切な人を守ろうとする心配りのある女性だということに気がつきます。
「ゆっくりとしあわせになりましょう」
いい言葉だなと思いました。なんか泣けてきました。
さて、残るは五代さんと響子さんの行方です。単純な手にひっかかるバカな五代さんを、しょうがない人だと許してあげる響子さんと、許した直後に起こる出来事がまるでジェットコースターみたいに急降下してくようで面白かったです。
いい場面からたったの数ページでこれまでにない勢いでひっぱたかれる五代さん。
出て行った響子さんを冷静に分析する朱美さんのするどさ。朱美さんはこのあたりから存在感が増していきます。
こずえちゃん、そしてもうひとつこずえちゃん、と二つの波乱があり、最後の波乱は朱美さんです。
茶々丸での五代さんと響子さんの人の目も気にしない言い合いは完全に恋人の域に達しています。
朱美さんが茶々丸を出ようとする響子さんに言う一言。シビレます。
高橋留美子 めぞん一刻 14巻
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