2016年11月12日土曜日

高橋留美子 境界のRINNE 1巻

真宮桜(まみやさくら)の心の声やツッコミ、六道りんねのドジなところやちょっとズレている感覚や感情が面白いです。




幼い頃から幽霊が見える女の子、真宮桜がある日出会ったのは、死神みたいな仕事をしてる不思議な少年・六道りんね!この世に何かの未練を残し、さまよう幽霊たちを輪廻の輪へ送るため、2人の奇想天外な放課後が始める!!




真宮桜は神隠しに遭ってから「幽霊的なもん」が見えるようになった女の子です。

桜が教室で隣の席の男の子六道りんねの仕事に巻き込まれていくコメディです。六道りんねはこの世に未練を残した地縛霊を無事成仏させる役目を務めています。

真宮桜は幽霊が見えるので、恐怖というものをあまり感じず、動揺しません。

六道りんねは桜の前にそんな彼女でも驚くような登場をします。



真宮桜と六道りんねの最初の出会いが面白かったです。

りんねは高校入学以来ずっと空いたままになっていた席に遅刻しているのに堂々とやってきます。だけど、彼の姿は桜以外誰も見えていません。

ゴソゴソと机の中からクラッカーのようなものを取り出し、授業中だということを気にする様子もなくクラッカーを鳴らします。

破裂音と同時に中から小さなドッグフードがたくさん出てきて、あたりに撒き散らしてしまいます。

すると、どこからか人間の何倍もある大きなチワワがプルプル震えながらやってきます。りんねはそのチワワに話しかけるのですが、右腕の二の腕あたりまでばくっとかじられてしまいます。

「大丈夫…こわくない」

りんねはアニメの影響を受け、優しく撫でながら話かけ、危害を加えられないと判ればおとなしく離してくれるはずだと思っています。

りんねの思惑は見事に外れ、パクッと腕どころか身体ごと飲み込まれてしまいます。

桜その様子を授業ほっらたかしで見ています。

りんねを飲み込んだチワワはフッと教室から姿を消します。



放課後、桜の前に、やや疲れが出ているりんねと、2、3発はげんこつをくらっただろうりんねの腕に抱かれた小さくなったチワワが再び現れます。

桜は朝の教室みたいに幽霊だろうと思い、突進するとりんねにぶつかってしまいます。

りんねは桜に見られている気がしていました。



見えるはずのない姿が見えている桜の助けを借りて、チワワと桜にまとわりついて成仏できずにいる霊をあの世にある輪廻の輪に導いてあげます。

りんねは、

「非常事態とはいえ、おまえを巻きこんですまなかったと思う」

りんねは海外テレビドラマの影響を受けていると思われるセリフを桜に告げ、催眠術をかけ現世に戻します。



この出会いをきっかけに桜はりんねの仕事をあれこれと手伝ってしまうことになります。

友人の携帯電話に、毎日放課後同じ時刻にかかってくる男の声の主の現世の心残りを解決したり、りんねのおばあちゃんが登場し、桜の幼い頃の記憶がよみがえったり、六文という黒猫が登場したりします。



やりきった入場口、桜が「幽霊的なもん」が見えるようになった原因が面白かったです。桜はりんねに会うべくして会ったのでした。



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