新学期が始まりました。
あーちゃん(奥平あきら)、ふみちゃん(万城目ふみ)にとって高校生最後の年です。
いろんなことが少しずつ変化していきます。
大野春花は2年生になり、後輩もできました。
彼女にとっての変化は姉の結婚。両親の知るところとなります。
井汲京子は母の心の病がより重くなり、どうしていいかわからず、康ちゃんに救いの手を求めてしまいます。
好きな人によそ見されたとき、母のように心が崩れてしまうかもしれない不安から、母に似ていることが活発だった女の子に影響を与え、そうではない生き方を選ぼうとします。
それでも、ひとりでは不安で、康ちゃんには全身で頼りたい気持ちのほうが大きくて、さみしさを抑えることができない母と同じ弱い面があることを認めたくない気持ちがせめぎあっているように感じます。
井汲さんは母親とは違うのに。
康ちゃんに依存してしまうことをそんなに極端に嫌わなくたっていいのにと思います。
康ちゃんの覚悟、京子への想い、それがなくなったときの不安。
これはいつまでもなくなりはしないだろうな。どうしたら乗り越えることができるんだろう。
揺れるあーちゃんはなにげない会話の中でミーハーなところのある自分の話題となり、その流れから、ふみちゃんとのことに重ねてしまいます。
恋に憧れていて、勢いとノリだけで続けてきた関係は深くなっていくにつれ、不安と戸惑いを抱えていきます。
あーちゃんはふみちゃんとの関係をどういうものにしたかったのか。
誰よりも気持ちが通い合い、楽しいことをたくさん共有していられる関係は欲しかったんだと思います。
今後、あーちゃんの心がどんな風に変わっていくのか、決心を待つことにします。
志村貴子 青い花 7巻
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