2016年5月24日火曜日

志村貴子 放浪息子 2巻

二鳥修一(シュウ)と姉の真穂の姉弟の会話、真穂の気持ちのストレートなところや、おそろしい直感からの推理力が面白かったです。



シュウたちは6年生に進級し、クラス替えでひとり千葉さおり(さおりん)だけ1組になってしまいます。

クラスが違うと仲のよかった友達とうまくいかなくなるのに、学年の先生はひどいことするなと思います。

進級し、クラス替えで別々になる上にさおりんは、シュウと高槻くん(高槻よしの)のふたりだけで交換日記を始めたことを佐々かなこ(ささちゃん)から聞いて知ってしまい、さらに不幸は続きます。

さおりんにとってはこれ以上に不幸なことはないです。さおりんは高槻くんに嫉妬し、シュウを守るのは自分でありたいと、思いがちょっと行き過ぎることもあるけど、そう思うのはわからないでもないなと思います。

ささちゃんもいいキャラになってきました。

シュウと高槻くん、ユキさんとしーちゃんの4人でいるところをみつけたささちゃんの仕草がかわいらしいです。

ユキさんとの出会いと、しーちゃんが高槻くんをちょっと脅かしてやろうとしたら逆に驚かされたところが面白かったです。

シュウや高槻くんがこれから辿るであろうつらいことや、受け入れなければならないことを先に経験しているユキさんが二人にとってどう影響していくのか楽しみです。

シュウと高槻くんに会えるかもしれないと修学旅行先の日光東照宮まで追いかけてきて、奇跡的に会うことができたユキさんとしーちゃん。ユキさんがシュウと高槻くんの担任の先生にいった台詞がなんだか心に残りました。

以前から気に入らなかった男の子がシュウを馬鹿にしたので、さおりんは赤毛のアンの影響を受けた行動を起こします。そのあとの言葉は何を読んで知ったんだろう。アンとダイアナのような「腹心の友」の関係になれるのかな。もう少し大きくなって恋人同士になればいいのにな、なんて思います。



志村貴子 放浪息子 2巻
(アマゾンのサイトに移動します)

0 件のコメント:

コメントを投稿