ダービーの興奮さめやらぬまま、駿平はまたもや渡会牧場を訪れる。夏の牧場は平和でのどか、家政夫がわりに働かされたり、通り雨の中ひびきと急接近したり… そして現れた渡会家第七の人物! 急展開第3巻
●STEP 20 サラブレッド(その1)
蓼沼くんのおかけで、駿平はさっぱりわからない競馬や競争馬の魅力、いい成績を残した馬の仔にかける期待やレースの組み立てかたの面白さがわかるようになってきました。
駿平は渡会牧場に電話をかけます。ひびきにかわってもらってからの会話がぎこちなくて続きません。母親の千草は、
「いいからちょっとでなさい」
とどうしてわざわざひびきに電話をかわろうとしたんだろう。
●STEP 21 サラブレッド(その2)
駿平は競走馬になれず、乗馬用にもなれなかった馬がどういうことになるか悟さんから聞かされます。
ふたごは走らない、走れないなら産まない。渡会社長はわかっていてふたごを産む決断をします。ひびきは複雑な気持ちです。駿平にもその決断と気持ちの重さがわかりました。
●STEP 22 夏は来ぬ
夏休みに入り、駿平は渡会牧場に遊びに行くことにしました。
ちょうどストライクイーグルを馬運車にのせようとしているところに出くわします。
駿平から見て、ストライクイーグルは良い状態に思えたらしく、その表情から言いそうなセリフを連想して楽しそうに渡会社長に言うところが面白いです。
●STEP 23 夏の庭園で
あぶみに朝食の卵をどう料理するかと訊かれ、何でもいいですと返事する駿平に、千草がチクっと言うひと言が面白いです。
●STEP 24 真夏の夜の夢
渡会社長と千草が生産場のレースのため新潟に行くことになり、駿平が社長の代わりに普段の仕事を引き受けます。
駿平は妄想癖があります。あぶみ、ひびき、たづな、ひづめにいいところを見せようとあらゆる雑用をこなしクタクタになります。
駿平は渡会社長は牧場の細かなところを修繕し日々大変なんだなと実感しました。
●STEP 25 夏をあきらめて
長女のあぶみが熱を出し寝込んでしまい、ひびき、たづな、ひづめが家事を分担して行うことになります。
普段いかにあぶみに任せっきりになっていたかを思い知ります。
家事に疲れたたづなとひづめの発想が、ひびきの言うとおり、生産者の娘とは思えなかったところが面白かったです。
子どもたちがいないところでは、渡会社長と千草は、チーちゃん、ケンちゃんと呼び合っているのがなんか微笑ましいです。
●STEP 26 夏ざかり、ほの字組
都会に憧れている四女ひづめの壮大な野望が面白いです。あぶみは楽天的、ひびき現実的、たづなは… まだよくわかりません。姉妹それぞれ性格が極端に違います。
馬は臆病だというエピソードが描かれています。
●STEP 27 二人の夏
駿平はドキドキが加速すると、妄想が爆発します。
ひびきが緊張しているのが駿平といるからでないのがちょっと残念です。
こわい話をしてるときの小さな物音はどうして飛び上がりそうなほどこわいんだろう。
ちょうど狙ったように小さな物音って鳴ります。不思議です。
●STEP 28 風立ちぬ
渡会一家には長男がいました。佑騎が登場します。あまりにひびきに似ているなと思ったら、ふたごでした。ひびきと佑騎はよく似ています。
馬に関してのことだけど、ひびきに訊いちゃいけないことだってあります。梅ちゃんがそばにいたんだから、梅ちゃんに訊いてみればよかったのに。もし梅ちゃんに訊いても、彼はいたずら好きだから、
「わからんわ。ひびきちゃんに訊いてみ」
と笑みを浮かべながら、わからないフリをしてひびきに訊くように言うかもしれません。
●STEP 29 旅の夜風
競馬学校について佑騎と話そうとしない渡会社長。なにがあったんだろう。
●STEP 30 風雲児
駿平が渡会牧場に出入りするようになった経緯を知り、佑騎はすこし話しはじめます。
ひづめは些細な空気を敏感に感じ取ります。駿平は渡会家族と仲良くやっているなと感じます。
駿平の、
「おれがここでダービー馬を作ってやるよ!」
という言葉を、渡会社長も佑騎も軽く受け流すのが面白いです。
ゆうきまさみ じゃじゃ馬グルーミン☆UP! 3巻
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