2016年2月13日土曜日

石黒正数 探偵綺譚

石黒正数による日常のちょっとしたきっかけをモチーフに物語を作り、登場人物のバカバカしさ加減がいい具合に面白い短編集です。




●探偵綺譚

関係性は違うのですが漫画「それでも町は廻っている」と同じ名前の人物が登場します。違っていても嵐山歩鳥の抜けっぷりだけは変わりません。

39ページのやりとりが結構好きです。

紺双葉も歩鳥に劣らずいいキャラでした。

歩鳥のうつろな表情が色気を感じるというかなんだかとても魅力的です。



●スイッチ

どう落とすのかなと思って読んでいたのでオチがホッとしました。



●14歳

性の相談室どうでもいい自分だけが知っている、秘密というほどでもない秘密。なぜかとても貴重に思えたのはどうしてだろう。と作品を読んでふと思い出しました。



●気の抜けたビールで…

ハードボイルドってなに?を漫画にしています。ハードボイルドの自覚のある内須河の演じているのか素なのかわかりにくいキャラが面白い作品でした。



●カラクリ

孫思いのじいちゃんの気持ちをしっかりと受け取る話。



●血の連判状

歴史を現代の感覚で描いたパロディ。ページ数は少ないけど一揆の勧誘などが面白かったです。



●スペースレンジャー・ゴーファイブ

突き抜け具合が最高です。



●修学旅行

全てが入れ替わってしまう話。こわい話?



●薄暗い穴の底から

考えの違う姉弟の話。通じ合わないことってあるけど、この状況は厳しいです。姉に同情してしまいます。



●南国ピクシー 南国番長

作者はジョジョ好きなのでしょうか。



石黒正数 探偵綺譚
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