2016年1月13日水曜日

新谷かおる クリスティ・ハイテンション 3巻

デヴォンシャーで起こった謎の怪死事件。そこには旧バスカヴィル家に伝わる魔犬伝説が関わっているというのだが…。真実に迫るのはホームズかクリスティか!?



しっかり読ませてくれる事件でした。
たまたま事件に巻込まれてしまった者、偶然を装う殺人、魔犬伝説、血のつながり、クリスティの推理、手懸かりの断片のひとつずつがつながりを持ち、解決に向かっていく気持ちよさを感じながら、こうじゃないか、ああじゃないかと手口を推測し、謎解きに参加しながら読みました。

グレグスン警部やロンドン警視庁刑事課のアーサー・デクスター刑事にさらっと大人顔負けの意見や話し方をするところは子供にみられたくないようなのに、寝室でアンヌマリーと一緒に寝るときは等身大の小さな女の子のように振舞うクリスティの仕草のギャップが可愛らしいです。

叔父のホームズにはどうみられたいんだろう。
事件についてしゃべりったり、椅子に蹲って考え事をするしぐさ、手懸かりから得られる情報の分析力などはホームズそっくりになってきました。
やっぱりクリスティの憧れはホームズなんですね。


新谷かおる クリスティ・ハイテンション 3巻
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