南條と大月窓明(おおつきまどり)が仲良くしているのを、茅ヶ崎裕子(ちがさきゆうこ)が反応し、冷やかしと事実関係知りたさに窓明にたずねます。
ルナハイツでただ一人の男性南條について好きだとかいうのは、今後暮らしにくくなるからやめてという日高りん。
そういっていたのに、裕子が主催する合コンの数合わせに渋々参加させられ、その場にいた南條が外ではルナハイツとは異なる一面を持っていることに気づくと、態度が180度変わってしまいます。
誰と誰がくっついても構わなく、その様子を観察したい裕子にとってはようやくお待ちかねの状況がやってきて楽しそうです。
キモい、キモい、事あるごとに言っていていたりんの急な態度の変化が面白いです。
嫌われているものとばかり思っていた南條は日高りんの不可解な行動に混乱します。
南條、裕子、窓明、りんの繰りひろげるやりとりを離れたところで眺めている土屋重子がぼそっとつぶやく偉人の名言が面白いです。
窓明は若干感覚がズレていて男性を好きになってドキドキしたことがなく、嫌いだといっていた南條にドキッとしたりんがうらやましいといいます。
りんがドキッとしたという南條の言葉を自分もきいてみたい、ルナハイツとは異なる一面を見てみたいと、とった行動が激しいです。
窓明は極端な行動の末、足を挫いてしまい、南條に背負われて帰宅します。
りんは南條の帰りを待っていました。彼に告白するためです。なのに、南條は窓明を背負って帰ってきました。
妙な三角関係に裕子ははしゃぐのかと思っていると、そうではなく、このかたちはダメだと意外な反応をします。
窓明は南條を何とも思っていない、南條はりんとは付き合えないと言います。しかし、南條は窓明についてはなんとも思ってなくはないと言います。
この騒動はりんが一旦諦めることで落ちつき、これまでのルナハイツに戻ります。
強風が吹き荒れるかと思われた三角関係の展開は、穏やかになり、風は止むのかと思いきや、強風どころか嵐がルナハイツにやってきます。
開発部からの要請で、物品を病院に運搬することになった南條。開発部からは窓明がやってきて、窓明が納品しているあいだ待っているときに事件は起こります。
南條の目の前にタクシーが止まります。中から出てきたのは結婚するはずだった友美でした。
検診にやって来たという友美のお腹はずいぶん大きく、名前は旧姓のままでした。混乱する南條。その夜、友美はルナハイツ、南條と友美2人の新生活を送るはずの家にやって来ます。
勝手な言い分でルナハイツにとどまることになった友美。
一番ザワザワしているのはりんです。思いと実行力が比例しないところがかわいらしいです。
友美の男をたてる振る舞いに感心しつつ、心のどこかでイライラする窓明。ルナハイツで生活する上で約束したことについて、南條、裕子、窓明、りん、そして友美加わり話し合います。会話は次第に熱をおびていきます。そんな中、友美が腹痛を訴えます。
ルナハイツでも病院でも南條は理解しがたいことばかり言っているのに、友美の出産に居合わせて、特別な気分になり、友美の赤ちゃんを自分が育ててもいいかという気持ちになっていたのが、生まれてきた赤ちゃんを見るなり、現実に引き戻されてしまうのが面白かったです。
友美のために行動する南條をなかなか理解することができません。
続きます。
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