2021年2月4日木曜日

草凪みずほ 暁のヨナ 13巻

カン・スジン、リ・ハザラの反乱においてスウォンの采配はすべてに置いて一枚上手でした。

スウォンの誤算を挙げるとするなら、戦場にヨナ達が現れたことくらいです。

カン・テジュンは本当に変わりました。ゼノの言うように、高華国において大きな存在になりそうです。




火の部族長カン・スジン将軍はこの戦の勝利を確信しています。

スウォンの戦術を見くびってしまい、戦況は次第に劣勢に追い込まれてしまいます。

地の部族グンテ将軍がスウォン率いる空の部族の援軍としてやってきて暴れまわると、火の部族、千州の兵士は退却し始めます。

千州の軍リ・ハザラの前にヨナ達が現れます。ものすごい勢いで千州の兵士をやっつけていき、リ・ハザラは撤退します。

火の部族の兵士はカン・スジンに降伏をすすめます。

カン・スジンは進言した兵士を斬ります。他の者に闘え、スウォンの首を獲れと叫びます。

スジンの前にヨナが現れます。ヨナは、

「己がどれだけの民に生かされているとも知らずに お前は 王の器ではない」

と言います。

スジンは、

「私の前から消してしまえ!!!」

と兵士に命じます。


スウォンに、火の部族本陣に正体不明の連中が乱入し乱闘になっていると伝わります。

見に行くと、正体不明の連中がヨナ達だとわかります。

ヨナとスウォンの眼が合います。

ヨナは自分の存在が知られては困るから撤退すると言います。

スジンは逃げようとするヨナと追おうとするところで、スウォンが近くにいることを発見します。ヨナよりもスウォンの首が欲しいスジンは矢を向けます。

矢を放とうとする前に、火の部族の兵士の槍によってスジン胸が貫かれます。落馬するスジン。その場で絶命します。

反乱は鎮圧されました。



スウォンは彩火城に向かいます。

カン・キョウガは平伏しています。父スジンの罪を自分が償う、ですが母とテジュンの命だけは見逃してほしいとスウォンに言います。

スウォンはキョウガに高華国五将軍の一人、火の部族長に任命すると言います。そして、見せたいものがあると城の外に連れ出します。



スウォンがキョウガに見せたのは、テジュンがやっていることでした。

テジュンは一心不乱に村の人達のために動き回っています。

キョウガは弟のそんな様を信じられないようです。

話をしている最中なのに、村の人達を優先しているテジュンを見てキョウガは、

「火の部族の事も弟の事もわかっているつもりだった」

と言います。スウォンは、

「あなたの有能さはこの地の誰もが知っています ただ少し偏りがあるようだ」

と言います。キョウガには空都(クウト)緋龍城で書物や学者からもっと広い知識を得て欲しい。テジュンには彩火城に戻り部族長代理として城を守ってほしいと言います。今テジュンがやっていることは空の部族からも出来るだけ支援すると約束します。



スウォンとテジュンが歩いていると村の人セドルはお届け物です、とイザの実を手渡します。

スウォンが何ですかそれは、と訊くとセドルはこれは千州から持って来た寒さや乾燥に強い実らしいと言います。テジュンに、植物に詳しい人が安全な畑で大切に育てて欲しいそうだと言います。

テジュンは、

「私に? 一体誰が?」

と問うと、

「ああ ヨナちゃん達が」

とセドルは普通に答えたのですが、テジュンにビンタを食らいます。

顔から夥しい量の汗をかきながらテジュンはスウォンに、

「…い…っ… いまの… きこえ……ました…?」

と聞くとスウォンは表情を変えず、

「いいえ?」

と答え、心の中でイザの実を見つけて来たヨナを思います。



続いてスウォンは戒帝国国境付近でリ・ハザラ会談します。

スウォンがリ・ハザラに突きつけた条件は、

我が国に損害を与えた実費の賠償、高華国と不戦協定を結ぶ事、千州の国境近くにある村を一つ高華国に、という三つです。


風の部族風牙の都、水の部族水呼城にもカン・スジンの反乱が伝わります。



テジュンが村の人の名を覚えるまでに村に寄り添っているのが良かったです。

続きます。



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2021年1月4日月曜日

草凪みずほ 暁のヨナ 12巻

戦が始まります。

火の部族が緋龍王の末裔であると自負するがゆえに起こった反乱です。

利用しようとして利用されているカン・スジンやヨナ達が外から考えて行動する姿が面白かったです。




火鎮(ほしずめ)の祭りが終わり夜が明けます。

村の女たちがハク達の天幕にやって来て、最近兵がよく村の外に兵を見かけると言います。

話を聞いていたヨナは、

「見てくる」

と一人出ていきます。

ハク、キジャ、シンア、ジェハが急いで後を追います。


村のおじいさんはユンにイザの実を渡します。

ユンは感謝し、ヨナに伝えます。

ヨナ達は兵を見つけます。千州の兵士ではありません。火の部族の兵士だったので驚きます。なぜ戒帝国に火の部族の兵士がいるのか気になり調査することにします。



高華国国境近くでは、高華国火の部族長カン・スジン将軍と戒帝国千州の豪族リ・ハザラが会談しています。

リ・ハザラは、

「こちらの準備は整いましたがよろしいか?」

と言うと、カン・スジンは笑みを浮かべ、

「では…… 来る3日後 予定通りに」

と返答します。



ヨナは考え込んでいます。

シンアが、

「……ヨナ 下がって 馬が来る」

と知らせると、高華国側から走ってくる集団の先頭にリ・ハザラを見つけます。

ヨナは何かを感じ、

「戻ろう 高華国へ」

と言います。



スウォンはイ・グンテと雑談しています。雑談しながら以前言ったことが近々動きそうだと伝えると、グンテは、

「では俺は一旦地心(チシン)へ戻ります」

と言い、何やら準備を始めるみたいです。



ヨナ達は火の部族の彩火の都に戻ってきます。

情報を得るために裏町にいます。ハクはスウォンのやり方を真似ています。複雑な思いのはずです。

ハクの読み通り、一番に情報が入ってくるのは裏町の酒場でした。

一人の男が慌てた様子で入ってきます。戒帝国の千州の軍が国境の関所を突破して高華国に侵入してきたと言います。

千州の豪族リ・ハザラが大軍を率いて彩火に向かって進軍している。ヨナの予感が的中します。


彩火城ではカン・キョウガに進軍の知らせが入ります。

続いて、六火の砦が突破されたと報告が入ります。

父親のカン・スジン将軍は自ら出向き、キョウガに彩火城を守るよう命じます。


裏町にいるヨナ達にもほぼ同時に情報が入ってきます。


カン・テジュンはといえば、ヨナ姫のため開墾に一生懸命です。

千州の軍が畑を踏みつぶして進もうとします。

テジュンは軍の先頭に立ち、畑を踏み荒らすなと警告します。千州の兵士は退かんと斬るといいテジュンに剣を向けます。

兵士の剣は側近のフクチが受け、テジュンの部下がテジュンを守ります。

リ・ハザラが現れます。テジュンを見て、

「他の道を行こう 失礼した」

と進路を変更します。

テジュンはなぜ千州の軍リ・ハザラが引いたのかはわからないけれど、畑が無事だったので安堵します。彩火城にいる父や兄、そしてヨナ姫の心配をします。


ヨナたちは独自に情報を集めようとします。ジェハの脚、シンアの眼を駆使して集めた情報でヨナは彩火の都の前にいる二千の兵士を蹴散らすと言い出します。


ゼノが入手した地下道を通って二千の兵が陣を張っているど真ん中に現れ、暴れまわります。

攪乱に成功し、シンアが能力で遠くを見渡すと、カン・スジン将軍の軍、リ・ハザラの軍共に彩火城には向かっておらず、南西へ向かっていると言います。南西には王都緋龍城があります。

導き出される結論はカン・スジンとリ・ハザラは手を組んでいて、目的は緋龍城、スウォンの首を狙っているのではということになります。


ヨナはカン・スジン、リ・ハザラを追うことを決めます。


カン・スジンとリ・ハザラは思いもよらない場所でスウォンと対峙します。

丘の上にいるスウォンはカン・スジンの不穏な動きを察知し、何もかも想定していて備えも抜かりないようです。冷静に、

「では 参りましょうか 功を焦って捨て身にならないように 何しろこの戦は一つ目の小さな山にすぎないのだから」

といいます。



カン・スジンは自らを緋龍王の末裔と言うけど、末裔だから王の座に就くのは自分なのだと信じ込んでいるのは滑稽に映りました。もう少し別の大儀があればかっこよかったのになと思います。

続きます。



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