ヨナはの過去に王家の人間が残虐な行為を行ったことで、今回真国(シンコク)が戦を仕掛けようとしていることを知ります。
なんとか憎しみの連鎖を食い止めたいヨナはどのように戦を回避するのか。
ドキドキする展開です。
ミザリが屋敷に火を放ち、タオ姫が避難していた所にまで燃え移ります。
ゼノは辺りに焦げ臭さを感じ、屋敷の中にいるであろうタオ姫を探しに入ります。
タオ姫は護衛とともに火の中を走り抜ける覚悟をします。ゼノはすぐタオ姫を見つけ外に出そうとします。
しかし、燃えた大きな柱が倒れてきます。ゼノはタオ姫を庇い、背中で柱を受けます。
アルギラがタオ姫を探しに来ます。ゼノが柱を支えているから早く逃げてと言うと、アルギラはタオ姫を抱えて外に脱出します。
ゼノの助力でアルギラがタオ姫を救います。
ミザリは屋敷に火がいきわたったことを確認すると窓から逃げます。
ヨナがタオ姫を早く探しに行かないとというと、ヴォルドが、
「タオ姫はアルギラが必ず何とかします あなた方は早く脱出を」
といい、ヨナ、ハク、ヴォルドも屋敷の外に出ます。
タオ姫が外に出ると、ヨナ達もすで外に出ていて待っていました。
タオ姫はゼノが屋敷の中で守ってくれたと言うと、キジャとシンアが屋敷の中に入ろうとします。
ハクとジェハが二人を止めます。
ゼノが出てきます。全身真っ黒です。
ヨナがゼノを抱え見守り、時間と共に元に戻っていきます。
タオ姫、アルギラ、ヴォルドがその光景を目にして驚いています。
桃地渓谷の洞窟に避難します。
ゼノは何事もなかったように飲み物を飲み寛いでいます。
ユンは泣いています。アルギラはゼノがなんで無事なのか理解はできないけれど、タオ姫を助けてくれたことに感謝します。
タオ姫はヨナ達に大変な事に巻き込んでしまったと謝ります。
真国は危険だから高華国に戻れるようにすると言います。
翌日、ヨナは真国の町の様子、コウレン姫に存在感を見て、これでは高華国と真国の戦は避けられないと考えます。
ヨナはタオ姫にどうしてコウレン姫が戦の道を選ぶのか尋ねます。
タオ姫はスウォンの父ユホンを深く憎んでいるからだと答えます。
ユホンが行った残虐な行為が今も心深く刻まれていると言います。
夜になり、ユン、キジャ、シンア、ジェハ、ゼノ、食料調達のため町に出ると、ミザリに見つかり、コウレン派の者に捕まります。
知らせを受けた、タオ姫は姉のコウレンに会いに行って皆を解放するよう頼むと言います。
ヨナはタオ姫にコウレン姫に会わせてほしいと言います。
ヴォルドとアルギラに守られてタオ姫はコウレン姫に会いに行きます。
タオ姫は捕らえられている方たちは私の大事なお客であり、スウォン王とは何ら関わりないから釈放してくれと言います。
コウレンは高華国の人間と接触し国家の内情を暴露したとタオ姫を非難します。
ヨナが登場します。
ヨナは素性を明らかにします。そして、
「――少し時間をちょうだい 私がスウォンに会って 戦を回避出来ないか交渉してくる」
と言います。コウレンは、
「…いいだろう お前が戻るまで戦仕度をして開戦は待とう その間お前の仲間は人質だ」
と言います。
タオ姫はヴォルドとアルギラにヨナを守るようお願いします。
ヨナが一つ当てがあると言い、水の部族領の仙水にあるリリの屋敷に向かいます。
しかし不在でした。
ヴォルドがハクに風の部族の里に行ってみては? と言います。
ハクは王に関わる問題で里の手は借りられないと言います。
ヴォルドが定期的に情報交換する取引相手がいるというので会ってみることにします。
水の部族領竜水(リュウスイ)にやって来て、ヴォルドが連絡をつけてると、運がいいことに情報屋の頭に会えると言います。
ヴォルド、アルギラ、その後ろにヨナとハクという並びで情報屋の頭に会うと、情報屋の頭はハクを見つけるなり、
「…おい 気分が悪い 今日はもう帰る」
と顔を伏せて、背中を向けます。
ハクが引き留めます。
「俺を知ってるな?」
情報屋の頭はとぼけるけれど、逃れられそうにありません。
ハクは、
「忘れちまったのかよ? オギさん」
と言います。汗だくのオギは、
「…目つきの悪さは変わらねぇな 高華の雷獣 ハク」
と認めます。
続きます。
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